ゴミ屋敷の片付け方まとめ。物を減らして散らからない家に改善しよう

ゴミ屋敷の問題点はいろいろあり、本人の精神や健康だけでなく周囲にも悪影響を与えます。片付けられない原因には気力や体力の他、病気も考えられるため周りのケアが大切です。まずは情報収集や準備から始め、ゴミ屋敷を改善しましょう。

本記事の監修者

遺品整理士:目黒 大智


一般社団法人遺品整理士認定協会 認定遺品整理士(第 IS26076号) 年間1000件以上の不用品回収、遺品整理案件に携わる。「遺品整理・不用品回収の片付け業者 CLEAR-クリア-」代表取締役。詳しいプロフィール
目次

ゴミ屋敷の問題点

ゴミ屋敷の問題点は、精神面や体に対する悪影響です。散らかった部屋にずっといると、気持ち的にもすさんできます。不潔な環境に身を置くと、健康面への被害もあるでしょう。

その他にも、火事が起きやすくなったり、悪臭や害虫発生の原因にもなります。

心身の健康への悪影響

ゴミ屋敷を放置しておくと、まずは精神面に問題が発生します。散らかった部屋でも気にしないという人はいますが、それでも雑多な場所では情報量が増えて苛立ちを感じることもあり、精神が落ち着かないでしょう。

また、不潔な物が置いてあると、皮膚病や食中毒の危険が増し健康被害を受けやすくなります。生ゴミなど虫がわく物はもちろん、ホコリやカビも体に悪影響を与えます。

火災のリスク

ゴミ屋敷には、紙類や生ゴミなど燃える物がたくさんあります。ゴミとゴミの距離が近く、火が燃え移るのもすぐでしょう。また、家の外までゴミがあふれていると、放火の危険性も考えられるでしょう。

火の不始末以外でも、ゴミ屋敷に火災が発生しやすくなる原因があります。コンセントの周りについたホコリが火花を散らす現象です。トラッキング現象と呼ばれ、火災の主な原因にもあげられます。可燃物やホコリが溢れているゴミ屋敷は、火災のリスクとも隣り合わせであることを認識しましょう。

悪臭や害虫は周辺住民にも迷惑

ゴミが堆積するなどの状態であれば、悪臭が発生し周辺にまで漂います。排水のつまりや腐敗臭など、ゴミ屋敷だけの問題では無くなります。

また、害虫や害獣が発生すれば、周辺に移動するため近隣の家にも被害が広がるでしょう。

夏場や梅雨時期などは、悪臭も虫の発生も酷くなり、周囲の家は窓を開けることさえ出来なくなります。周辺住民にも気づかれ、トラブルの原因にもなるでしょう。

ゴミ屋敷化する理由とは?

そもそもゴミ屋敷ができてしまう原因は、片付けができないからです。片付けができれば、ゴミと不要物が溜まることは避けられます。単に片付けが面倒になっているだけでなく、体力の低下や病気なども原因の1つです。

何がゴミ屋敷を作っているのか、まずは原因を考えてみましょう。

片付ける体力や気力がない

体力が低下すると、片付けをする気力も低下します。また多忙で片付ける時間がないときも、掃除に手が回らなくなってしまいます。

老化が原因の場合は定期的に掃除に来てもらうなど、無理のない範囲で誰かに頼るのも必要です。

もし家に物が多すぎるために片付けられなくなっているなら、一度業者に依頼してすっきり片付けてもらうのもおすすめです。物が少なくなり物の位置がわかれば、体力が低下していても掃除がしやすくなるでしょう。

物を溜め込んでしまう病気

中には、精神的な問題で、物を溜め込む病気にかかっていることがあります。ゴミなのに自分の物であると主張する場合や、家にゴミを持ち帰ってしまうような人も病気の恐れがあります。

ただ、病気の原因が孤独感や寂しさから生まれていることもあるため、周囲のケアも必要です。周りに迷惑をかけるほどになっているなら、一度専門医に相談してみましょう。

老化による体力低下や認知症が原因の場合も

老化が原因で体力がなくなると、どうしても掃除をしにくくなってしまいます。本来はきれい好きにもかかわらずゴミ屋敷になってしまうようなら、認知症などの病気を疑ってもいいかもしれません。

認知症になると、どこに物をしまえばいいのかわからなくなります。脳の機能が衰えるため、正常な判断力が失われ、ゴミ屋敷を作り出す原因にもなるでしょう。

今まできちんと掃除ができていたのに、急に変化があった場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

物が多いと家は片付かない

家が片付かない原因は、物が多すぎるからかもしれません。今家にある物は、本当に必要なのか見直してみましょう。

ライフスタイルの状況によって家族構成は変わっていくため、それぞれの状況に合った物の量を把握しましょう。

特に、一軒家に住んでいると必要のない物がそのままになっている場合もあります。

整理整頓や掃除ができない

物が多すぎると、整理整頓や掃除がしにくくなります。収納に入り切らないほどの物が溢れていた場合は、整理整頓をするだけでも時間がかかります。

ゴミだけを捨てていても全く片付かないため、床や壁などの清掃もしづらいでしょう。あまりにも物が多いなら、最初に減らしてしまうことが大切です。

片付けるモチベーションも無くなる

たくさんの物がある家は、そもそも片付けるモチベーションを低下させます。どこまでやったら片付くのか先が見えないためです。

できるだけ物を減らせば、片付けがシンプルになるので掃除がしやすくなります。まずは不要な物を分別し、捨てるところから始めましょう。

片付けの手順

片付けの手順は、まず準備をするところからです。ゴミを捨てる場合は、大型ゴミや回収業者の情報を探しましょう。自治体の回収ゴミに出せる範囲なら問題ありませんが、あまりにも大量のゴミが出る場合は、事前の相談も必要です。

情報収集と掃除準備

最初に、大量のゴミ出し方法や回収業者について調べましょう。自治体の大型ゴミを依頼する場合でも、事前に連絡が必要です。

ゴミの回収業者に依頼すれば指定した日時に引き取りに来てもらえますが、自治体より費用は高めになるでしょう。

同時に、掃除用具などの準備も始めましょう。掃除には大量のゴミ袋やぞうきん、洗剤、殺虫剤などひととおりの道具が必要です。特にゴミ屋敷は汚れもひどく、掃除をしているとホコリを吸ってしまうことも多いため、マスクやゴーグルなども状況によって準備すると役立つアイテムです。

不要な物やゴミを捨てる

掃除用具などの準備も終わったら、次は実際に掃除に取り掛かります。まずは不要なものや大型ゴミを捨て、部屋をすっきりさせてから清掃に取り掛かりましょう。

大型のゴミは業者に依頼して運び出してもらうか、事前に自治体の回収日に出しましょう。指定場所まで運ばなければならないときは、人手を確保しておくことも重要です。

ゴミ屋敷は捨てる物の量が多いため、時間がうまく取れない場合や先にすべてのゴミを出せないときは、1つの部屋を区切りとしてもいいでしょう。

不要な物をとりあえず清掃していない部屋に避難させるなど、まずは掃除ができる環境を整えることが大切です。

清掃

ゴミがすべて出し終わったら、清掃を始めます。部屋の中に物がなくなれば、後はホコリや汚れをきれいにしていくだけです。

長年掃除をしていない場合は、家具などにも汚れがこびりついています。まずは照明器具など、上の方にあるものからホコリを取っていけば、床に落ちたものを効率的に掃除機で吸い取れます。

はたきやホウキを使ってざっとと細かいゴミを集め、掃除機をかけます。最後に全体を拭き掃除して、細かい汚れも取っていきます。家具などについた汚れもこの時に取りましょう。

まとめ

家がゴミ屋敷になってしまうと、自分の精神状態や健康にも問題が出てきます。もちろん、自分だけでなく周辺の住民に迷惑が掛かってしまいます。

ゴミ屋敷化してしまう原因は、掃除のやる気が出ないことです。体力的に難しい場合や病気の可能性がある場合は、周囲と相談するなどして、状況により病院を受診してみることもおすすめします。

そして、片付けを始める準備ができたら、まずは物を捨てるところから取り組んでみましょう。

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