ゴミ屋敷にはなぜゴキブリが発生するのか、理由をまとめました。また、ゴキブリが増えた場合に住人や近隣の家にどんな問題が起こるのかも紹介しています。ゴキブリ退治を考えている人におすすめの対策方法も見てみましょう。
ゴミ屋敷にゴキブリが大量発生する理由
ゴミ屋敷に発生する害虫の代表といえば、ゴキブリです。動きが素早く大きいので、苦手としている人も多いでしょう。
ゴキブリが大量に発生する主な原因は、餌の多さや隠れ場所の増加です。ゴミ屋敷にはゴキブリのエサとなる食料がたくさんあります。人間の髪の毛やフケなどもエサとする雑食性のため、生ゴミを置いていなくても注意が必要です。
エサが多い
ゴミ屋敷には、ゴミがたくさんあります。すべてが紙類やナイロンであればゴキブリは発生しないように思えますが、人間が暮らしている以上エサも大量です。
ゴミが散らばっていると掃除機をかけることもできないため、食べこぼしや細かい食べかすも落ちています。キッチンに洗い物を溜めたままにしているなど、不衛生な環境もエサの増加に繋がるでしょう。
ゴキブリを発生させたくないなら、まずはエサとなる食料をなくすことが大切です。
隠れる場所が多い
ゴミで埋め尽くされたゴミ屋敷は、虫が隠れる場所もたくさんあります。ゴミとゴミの隙間や、使っていない棚の中など、ゴキブリが好む場所はたくさんあります。狭くて暗い場所を好んで住処にするため、ゴミが多いところはゴキブリにとって最高の家でしょう。
人間ならいたくないと思うような不衛生な場所でも、ゴキブリは住み着きます。対策するには、まず隠れられる場所を少なくし、すっきりしたレイアウトに変えることが大切です。
ゴキブリによる健康被害
ゴキブリによる健康被害は、アレルギー反応や虫と接触することで生まれます。ゴキブリ本体にアレルギーがなくても、虫の体についたホコリやカビなどさまざまなものにアレルギー症状が出る可能性があります。
また、かまれたりすると、炎症を起こします。常にゴキブリがいる場所に住んでいると、病気も呼び込んでしまうでしょう。
アレルギー症状
ゴキブリは不衛生な場所を好むため、さまざまな菌を持っています。ホコリが多い場所を住処にしていることから、アレルギーの原因にもなります。
有害な物質に反応すれば、くしゃみなど呼吸器のトラブルや、日常生活に支障がある症状が出ることも考えられるでしょう。強いアレルギーなら、命にもかかわります。
虫刺され等による炎症
ゴキブリはハチや蚊のように針は持っていませんが、人間に噛み付くことはあります。また、体の上を這い回られれば、触れた場所から菌が入り込んで炎症を起こすことも考えられます。
もしかみつかれたり、触れてしまった場合は体に有害な菌が入り込むこともあり危険です。大量発生してしまうと、虫にかまれる可能性も高くなりるでしょう。
ご近所トラブルに繋がる
ゴキブリのような害虫は、誰でも嫌がるものです。大量発生してしまうと、必然的に近隣にも虫が広がるようになり、トラブルのもとになります。
周辺の家にまでゴキブリが出るようになれば、近所のゴミ屋敷が原因と考えられてしまうでしょう。そうなる前に家を片付け、ゴキブリを駆除しなければなりません。
近隣のゴキブリの数も増加
ゴキブリは生命力が強く、繁殖しやすい環境ではあっというまに増加します。行動範囲も広く、近くの家に移動するケースもあるため注意が必要です。ゴミ屋敷を住処にしているとしても、増えすぎると他の家に住み着くものも現れます。
今まで見かけなかったゴキブリが大量発生すれば、近隣からも苦情がくるでしょう。いくらゴキブリが好まない環境にしていても、数が多ければ家を通っていくため姿を目にしてしまいます。
家を新築してもゴキブリが出るなどということになれば、周辺の不動産価格が下がる原因です。
マンションでは隣の部屋に移動しやすい
マンションなど、敷地が狭い場所では、特に隣の部屋に移動しやすいことが特徴です。外に出ればすぐ、隣家や下の階まで移動できます。窓やドアの隙間から侵入されれば、いくら部屋をきれいにしていてもゴキブリが発生します。
ゴキブリにはどこまでがゴミ屋敷なのか、わかっているわけではありません。単に過ごしやすい場所を住処にして、その周辺を動き回ります。
臭いなど他の被害も発生するケースが多い
ゴキブリが大量発生しているということは、他にも問題があるはずです。ゴミを溜めていることで、ニオイなどの被害も発生します。
周囲にゴミがあふれていれば、通行の邪魔にもなり不衛生です。家の外まで影響が及ぶ前に、処理しなければなりません。
ゴキブリ退治は業者への依頼がオススメ
もしゴキブリ駆除を考えているなら、業者へ依頼したほうがスムーズです。ゴキブリは基本的に見えない場所に潜んでいるため、なかなか適切に退治できません。
成虫だけでなく、卵や幼虫も一緒に退治しなければ、また増えてしまいます。プロが使う薬剤なら、卵や幼虫にも高い効果があり、自力で取り組むよりおすすめです。
目に見えない場所に潜んでいる
ゴキブリを見かけた場合、見えない場所にもたくさん潜んでいると言われています。ゴキブリは暗い隙間を好んで暮らしているためです。
殺虫剤などを見える範囲に吹き付けるだけでは、その場にいる虫に効くのみで全体ではほとんど効果がありません。薬剤のニオイを嫌がって逃げ出すことはあっても、すべてのゴキブリを駆除することは難しいでしょう。
卵や幼虫の駆除も可能
業者が使う薬剤は、ゴキブリをすべて駆除するものです。卵や幼虫も一気に退治できます。成虫にだけ効果がある殺虫剤とは異なり、全体に効果があるためおすすめです。市販の薬剤でも卵や幼虫が駆除できるケースがありますが、適切に使用できなければすべての駆除はできません。
また、業者が使う薬剤に比べて、市販品は効果が薄く設定されています。本格的にゴキブリ駆除を考えているなら、まずは業者に相談しましょう。
自力で対策はできる?
業者に頼んだほうが安心ですが、費用面で問題があるなら自力でも対策は可能です。また、業者に駆除してもらったあとに、対策するのもよいでしょう。
自力で対策するならゴキブリホイホイなどを設置して成虫を捕まえる他、部屋をきれいにしてゴキブリが住みにくい家を目指しましょう。
ゴキブリホイホイ等の設置
ゴキブリホイホイを設置すれば、成虫を捕まえることができます。ゴキブリが好むエサのようなニオイを出して、成虫を呼び寄せるためです。
ただし、あくまでも捕まえられるのはエサのニオイにおびき寄せられて成虫のみのため、卵などには効果がありません。そして、ゴミ屋敷レベルの場所では、一度に大量に設置する必要があります。
最近ではゴキブリが食べると、巣にいる仲間にも効果を与える毒エサなども販売されていますが、基本的には毒エサやワナなどを仕掛けて、少しずつ駆除していくしかないでしょう。
清掃と対策でゴキブリのいない部屋を目指す
エサのない場所にいては死んでしまうため、部屋をきれいにしておけば、ゴキブリは住みにくくなって出ていってくれます。まずは隠れる場所をなくし、食べ物やホコリなどをきれいに清掃しましょう。また、水周りも美しく整え、飲める水も少なくしてしまえば、ゴキブリも減少します。
合わせて殺虫剤やゴキブリホイホイなどを使えば、効率的に駆除できるでしょう。
すでにゴキブリが大量発生しているなど、問題がある場合はきちんと駆除したほうがよいですが、どちらにしても部屋を片付けなければすぐに虫が増えてしまいます。
まとめ
ゴミ屋敷には、ゴキブリなどの害虫も寄ってきます。駆除したいなら早めに掃除をして、業者に依頼しましょう。
ゴキブリが増えると住人への被害だけでなく、近所の家にも移動して被害を広げてしまいます。問題が起きる前に、対策を考えましょう。