使わないプリンターの処分方法にお困りではありませんか?
本記事ではプリンターの「安くて正しい処分方法」と、処分の際に注意が必要な「データ消去」を合わせて解説します。
処分時の手間を省くと個人情報の流出にも繋がりますので、ぜひ本記事を読んで、正しい処分方法について学んでください!
この記事のもくじ
プリンターの処分前のチェック項目

プリンターの処分前には以下のチェック項目を確認しましょう。
- プリンターの使用年数(寿命について)
- メーカー保証期間内なら無料で修理を受けられる可能性あり
- インクカートリッジやトナーカートリッジのごみ処理の仕方
場合によっては知らず知らずの内にルール違反を犯してしまう可能性もございますので、1つずつ丁寧に解説していきます。
プリンターの使用年数(寿命について)
プリンターの寿命は一般的に5年間と言われています。
その理由は以下の2点です。
- 事業用プリンターの法定耐用年数が5年に設定されているため
- プリンターの部品保有期間が「販売終了から5年間」と定められているため
とはいえ、これらはあくまで目安なので、それ以上に使用できる場合も多くあります。
修理費用などと照らし合わせつつ、プリンターの新品購入を検討しましょう。
メーカー保証期間内なら無料で修理を受けられる可能性あり
メーカー保証は通常ですと1年です。
メーカー保証期間内なら無料で修理を受けられる可能性があり、処分前に一度保証内容を確認しましょう。
ただ注意したいのが、例え修理しても、再度故障の可能性があるという点です。
修理後に再度故障した場合は、修理後から3か月の間に「同一箇所に同一故障があった場合のみ無料」という非常に厳しい条件を設けているメーカーが多いので、その点のリスクも考えつつ修理に出すようにしましょう。
各カートリッジのごみ処理の仕方
続いて各カートリッジでのごみ処理の方法について見ていきましょう。
トナーカートリッジは通常のごみ処理は禁止されており、特に注意が必要です。
〇インクカートリッジ
インクカートリッジは、メーカーの純正品の場合は、リサイクル用の回収ボックスに入れましょう(未使用や使用途中も可)。
回収ボックスの設置場所は、家電量販店や自治体の施設、郵便局などです。
純正品でないインクカートリッジの場合は、回収ボックスを利用できないので、自治体のごみ分別のルールに従い、可燃ごみか不燃ごみとして処理しましょう。
〇トナーカートリッジ
トナーカートリッジは、産業廃棄物のため一般ごみとしての処分はNGです。
使用済みのトナーカートリッジにも少量のトナーの粉が残留しており、これが加熱されると、最悪のケースでは粉塵爆発にまで発展します。
メーカーの純正品ならインクカートリッジ同様、各所に設置された回収ボックスを利用しましょう。
また純正品以外でも、回収を行う事業者もあるので、サイト等でチェックしましょう。
プリンターの処分前には必ずデータ消去をしよう!

プリンターを処分する際は、必ずデータ消去しましょう。
その際に気を付けたいのは以下の3点です。
- プリンター内の内臓データの消去
- データの初期化
- 付属品(USB等)の取り忘れがないか確認
それでは順に解説していきます。
プリンター内の内臓データの消去
家庭用プリンターは、データが残らないものがほとんどです。
しかしHDDが搭載されている場合は、プリンター内に情報が残っている可能性があります。
プリンターは個人情報が集積されている場合が多く、特に注意してデータ消去しましょう。
データの初期化
これまでにプリントしたメモリがデータとして残っている場合は、プリンターの初期化を行い、記録を抹消する必要があります。
付属品(USB等)の取り忘れがないか確認
プリンター内にUSBメモリや、SDカードが差しっぱなしになっていると個人情報の流出の危険が非常に高まります。
プリンター内のデータ消去に安心し、つい忘れがちになるので、必ず確認してから処分するようにしましょう。
また原本の取り忘れや、用紙トレイ内に書類が残っている可能性もあるので、処分前に合わせて確認が必要です。
プリンターを無料で処分する方法

では具体的にプリンターの処分方法について見ていきましょう。
費用を可能な限り抑えたい方には、以下の4点の方法がオススメです。
- リサイクルショップに持ち込む
- 家電量販店に持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
- オークションに出す
それでは順に見ていきましょう。
リサイクルショップに持ち込む
まずは「リサイクルショップに持ち込み処分する方法」について解説していきます。
その際のメリットとデメリットは以下の通りです。
〇メリット
- リサイクルショップに持ち込めばすぐに処分ができる
- 年式が新しいかったり、多少古くても状態が良ければ高額買い取りが期待できる
- 状態が悪く使用できないプリンターでも、部品のリサイクルが可能なら安値で買い取ってくれる可能性がある
〇デメリット
- 査定の結果、引き取ってもらえない場合がある
- 引き取りは可能でも、処分費用を請求される可能性がある
以上の点を踏まえると、リサイクルショップは「まだ使用できるから捨てるのはもったいないけど、費用や手間は掛けたくない」という方にオススメと言えるでしょう。
ただ、処分費用を請求される場合、自治体の粗大ごみ回収料金より高くなるケースも多いです。
なので、事前にリサイクルショップに電話をし、年式や状態を伝えて概算を確認するようにしましょう。
家電量販店に持ち込む
続いて「家電量販店に持ち込み処分する方法」についてです。
これはお店によってサービス内容や料金が違うので、代表的な5店舗を例に挙げて解説していきます。
- ケーズデンキ
- ビックカメラ
- ヤマダ電機
- ヨドバシカメラ
- エディオン
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.ケーズデンキ
ケーズデンキでのプリンターの処分方法は基本的に持ち込みで、回収費用は1,100円です。
自宅に引き取りに来て欲しい場合は、1,100円の出張費用を払うことで可能となります(未対応の店舗あり)。
ただ、出張費用の1,100円はお店からの距離等によっても変動があり、申し込みする際に事前の確認が必要です。
2.ビックカメラ
ビックカメラでは、5,000円以上の商品を購入時に、同一品目を無料で引き取ってくれるというサービスを行っています。
申し込み方法は店頭で郵送の手続きをし、その際にプリンターの引き取りをお願いするだけです。
新しく購入したプリンターが届く際に、古いプリンターを引き取ってもらいましょう。
3.ヤマダ電機
ヤマダ電機では、店頭持ち込みでのプリンター回収を、費用1,000円で行っています。
特に予約の必要はなく、自分の都合のいいタイミングで持ち込めば大丈夫です。
出張での回収は、対応しているかを店舗ごとに問い合わせ、料金も含めて確認する必要があります。
4.ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラでは、店舗やテレフォンショッピングで商品を購入した際に、古いプリンターを引き取ってもらうことが出来ます。
ただ、引き取りの際に以下の条件があります。
- 3辺が合わせて150センチ以内のもの
- 重量が20キロ以内のもの
- 上記2点の両方を満たすもの
料金は店頭引き取りでは1,100円、出張なら3,300円が必要です。
また、このサービスを利用する際に予約は不要で、自分の好きな時間に利用することが出来ます。
5.エディオン
エディオンでは店頭でのみ、プリンターの引き取りサービスを行っています。
料金は550円で、引き取りには以下の条件があります。
- 3辺の合計が120センチ以内のもの
- 重量が10キロ以内のもの
- 上記2点の両方を満たすもの
ただ、フランチャイズの店舗では引き取りサービスをしていませんので、合わせて注意が必要です。
不用品回収業者に依頼する
続いて「不要回収業者」に依頼する方法です。
メリットとデメリットを順に見ていきましょう。
〇メリット
- 安全に運んでくれる
- 手間がかからない
- 自宅まで回収に来てくれる
〇デメリット
- 違法業者かどうかの見極めが必要
お店に持参するには時間と労働力がかかります。
しかし、不用品業者にお願いすれば、日程を決めて取りに来てくれるので安心でスピーディーです。
プロにお願いすると、室内を傷つける心配もありませんし、怪我をする事もありません。
色んな業者があるので、自身の予算と相談しながら決めるといいかもしれません。
ネットオークションに出す
プリンターの処分を急がないなら、ネットオークションや、フリーマーケットサイトに出品する方法もあります。
以下にメリットとデメリットを記載しましたので順に見ていきましょう。
〇メリット
- 状態がよければ予想以上の高値で買い取ってもらえる可能性がある
〇デメリット
- 買い手が見つかるまでに時間がかかる
- 買い手が見つからず、処分できない可能性がある
- ネット上でのやり取りなので、トラブルに発展しやすい
ネットオークションを利用する最大の利点は、需要と供給が一致すれば高値で買い取ってもらえる可能性があることです。
しかしその分時間がかかり、個人間のやり取りなのでトラブルに発展しやすいと言うリスクもあります。
ネットオークションを利用する際は、プリンターの発送方法や日時等、落札者と細かいやり取りをし、慎重に取引を行う必要があるでしょう。
プリンターを自宅の家庭ごみとして処分する方法

続いて「プリンターを自宅の家庭ごみとして処分する方法」についてです。
処分でお店を利用できない方は以下の方法を検討しましょう。
- 不燃ごみとして処分する
- 粗大ごみとして処分する
- 小型家電リサイクル
それでは1つずつ解説していきます。
不燃ごみとして処分する
年賀状ハガキの印刷に使用するなど、サイズが小さいプリンターは、不燃ごみとして処分可能です。
ただ、対応している自治体とそうでない自治体があり、不燃ごみとして処分が可能か、事前に確認が必要となります。
また大きさの目安は、一辺の長さが約30センチ~50センチですが、あくまで目安ですので、こちらの条件に関しても、自治体のホームページ等で確認が必要です。
粗大ごみとして処分する
自治体の基準サイズより大きいプリンターを家庭ごみとして処分したい場合は、粗大ごみとして処分します。
方法は自治体によって異なりますが、基本の流れは以下の通りです。
- 事前にネットか電話で申し込みをする
- コンビニか郵便局で粗大ごみシールや処理券を購入する
- 必要事項を記入した処理券を、処分するプリンターに貼り付けた上で、指定日に収集場所に捨てる
処分費用の目安は、プリンターの大きさにもよりますが、約300~1,000円です。
費用や方法の詳細に関しては、各自治体に確認を取りましょう。
小型家電リサイクル
自治体によっては、プリンターが小型家電の対象品目になっており、その場合はごみではなく、リサイクル処分可能です。
回収方法は以下の4つになりますので、順に見ていきましょう。
1.ピックアップ回収
不燃ごみとして処分されたものを、清掃工場で選別してリサイクルされます。
2.ステーション回収
ごみ収集所で資源ごみと合わせて回収され、リサイクルされます。
3.ボックス回収
家電量販店や自治体の施設に設置されている回収ボックスから回収され、リサイクルされます。
4.イベント回収
期間限定で行われるイベントの開催期間中に回収され、リサイクルされます。
ボックス回収であれば、ごみの収集日を待たずにリサイクルできるので、早めに処分したい方は、ボックス回収による小型家電リサイクルを利用しましょう。
業務用プリンターの処分方法について
業務用プリンターは、メーカーに廃棄処分の依頼をしましょう。
費用は有料で、数万円かかります。
価格の安い自治体での処分を利用したいところですが、自治体でのごみ処理は家庭ごみを対象としているため、事業ごみは自治体で捨てられないのです。
まとめ
プリンターを処分する際には、以下の7つの方法があります。
- リサイクルショップに持ち込む
- 家電量販店に持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
- ネットオークションに出す
- 不燃ゴミとして処分する
- 粗大ゴミとして処分する
- 小型家電リサイクル
プリンターの処分にはどうしても個人情報のリスクが伴います。
データ消去には十分な注意を払った上で、自分に最適なプリンターの処分方法を選択しましょう。