以前は頻繁に乗っていたバイクも、年齢やライフスタイルの変化で乗らなくなってしまいます。
バイクの処分は手続きや費用など面倒くさいことが多いのではと先延ばしにしたくなりますよね。
しかし、そのままにしておくと税金や自賠責保険の保険料を払い続けることになります。
今回はバイクの処分の仕方と手続きについて解説します。
バイクを処分したくなったら
バイクの処分方法は5つあります。
- 指定引取所に持ち込む 廃棄二輪取扱店に依頼する
- バイクの廃車専門業者
- バイク買い取り専門業者
- 不用品回収業者
- 譲渡する
この5つのなかから、バイクの状態や費用、手間に応じて自分に合った処分方法を見つけましょう。
バイクの処分方法は5つ
それでは1つずつ方法の解説をします。
1.指定引取所に持ち込む
全国に170か所ある指定引取所に自分で持ち込む方法です。
■持ち込む手順
- 自動車リサイクル促進センターのサイトにて処分したいバイクが対象車両かを確認する
- 廃車手続きを済ませる
- ゴミや後付けの部品は取り除きオイルやガソリンは抜き取る、または漏れないような処置をする
- 指定引取所に持ち込む
○メリット
- 無料で引き取ってもらえる
- 適正な処分をしてもらえる
○デメリット
- 対象車両以外は引き取れない
- 廃車手続きを自分でしなければならない
- 運搬を自分でする
廃車手続きや運搬などの手配ができるなら無料で処分できます。
廃車手続きは自治体の役所や陸運局での手続きなので、平日にそのための時間を割く必要があります。
運搬が難しい場合は、近くの廃棄二輪取扱店に依頼して指定引取所に運んでもらうことも可能です。
■廃棄二輪取扱店に依頼する手順
- 全国軽自動車協会連合会のサイトで取扱店を探す
- 運搬にかかる実費を支払う
こちらも対象車両以外は引き取れないので注意が必要です。
〇メリット
- 適正な処分をしてもらえる
- 運搬などの手間がいらない
〇デメリット
- 対象車両以外は引き取れない
- 廃車手続きが必要
- 料金がかかる
2.バイクの廃車専門業者
バイクの廃車の専門業者に依頼する方法です。
廃車の手続きをお任せできる業者もいますし、海外に販路を持っている業者であれば無料で回収してくれるところもあります。
専門の一括見積サイトで自分のバイクの適正な処分費用を確認しておいてから業者を選ぶとなお良いでしょう。
〇メリット
- バイクの車種や状態にかかわらず引き取ってもらえる
- 運搬などの手間がかからない
〇デメリット
- バイクの適正な処分価格を調べておく必要がある
- 費用がかかる
3.バイク買い取り専門業者
まだ使えるバイク、壊れていないバイク、年式が新しいもの、レアなモデルのバイクなら買い取りがおすすめです。
廃車手続きもお任せでき、現金化できます。
〇メリット
- 処分費用がかからない
- 現金化できる
- 手続きをお任せできる
〇デメリット
- 状態によっては引き取れないものがある
- 適正価格をある程度調べておく必要がある
4.不用品回収業者
バイクがどんな状態であっても、急な処分が必要になった場合でも対応可能なのが不用品回収業者です。
都合に合わせて引き取ってもらえるので、簡単に処分ができます。
業者によっては買い取りできるところもあります。
しかし、廃車手続きの必要な業者とお任せできる業者がありますので確認は必要です。
廃車手続きをお任せする際にも、必要書類は揃えておきましょう。
〇メリット
- 都合に合わせて回収してくれる
- 他の不用品回収のついでに回収できる
- 買取サービスがあれば費用が抑えられる
〇デメリット
- 廃車手続きを済ませる必要がある
- 優良な業者を見極める必要がある
5.譲渡する
バイクを友人知人に譲渡するという方法です。
個人間の売買をする人もいます。
いずれにしても名義変更をする必要があるので、廃車手続きが必要になります。
譲るにしても個人売買となる場合でも譲ったはずのバイクの税金の請求が来たりしないよう、廃車手続きや名義変更をきちんとすることは重要です。
名義変更の確認やお金のやり取りなどはうやむやにせず確認をしてトラブルを抱えないようにしましょう。
バイクは廃車手続きが必要
バイクの廃車手続きは、バイクの排気量によって違います。
廃車手続きにも二種類あります。
- 永久抹消登録 永久的にバイクの使用を止める(解体などの場合)
- 一時抹消登録 一時的にバイクの使用を止める(しばらく使わない、売買する、譲渡する場合)
125㏄までのバイク
廃車の手続きは、各自治体の役所で行います。
必要な書類
- 車検証
- 認印
- 本人確認書類
- 廃車申告書(役所で入手できる、HPからダウンロードもできる)
- ナンバープレート (返却するので外す)
- 標識交付証明書(ナンバープレートを交付されたときに受け取る書類)
250㏄までのバイク
廃車の手続きは、陸運局で行います。
必要なもの
- 車検証
- ナンバープレート (返却するので外す)
- 軽自動車税申告書
- 標識交付証明書(ナンバープレートを交付された際に受け取った書類)
- 軽自動車届出済証(同上)
- 軽自動車届出済証返納証明書交付請求書
- 認印のための「印鑑」
(陸運局の管轄外の住所の場合は「住民票」も用意しましょう)
一時抹消登録の場合は、数百円の手数料がかかります。
また、軽自動車届出済証返納確認書と軽自動車届出済証返納証明書を受け取ったら保管しておきましょう。
再登録のときに必要になります。
251㏄からのバイク
廃車の手続きは、陸運局でします。
必要なもの
- 車検証
- ナンバープレート
- 軽自動車税申告書
- 標識交付証明書(ナンバープレートを交付された際に受け取った書類)
- 軽自動車届出済証返納届出書
- 軽自動車届出済証返納証明書交付請求書 解体するなら不要
- 認め印
一時抹消登録の場合は数百円の手数料がかかります。
バイクの廃車に必要な書類がないとき
車検証は陸運局で、標識交付証明書は各窓口で再発行が可能です。
身分証明書や印鑑を持参して窓口で手続きします。
標識交付証明書は無料ですが、車検証の再発行には300円~500円の手数料が必要です。
自賠責保険の解約も忘れずに
廃車手続きと一緒に忘れてはならないのが自賠責保険の解約です。
知らずに保険料を払い続けるなどということのないよう、廃車手続きが済んだら保険会社に連絡しましょう。
保険期間中の廃車であれば還付金をもらえます。
バイクの処分は3月までに
バイクの処分は3月末日までに、という話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
なぜならバイクにかかる税金はその年の4月1日に所有していた人に課せられます。
もし、知らずに手放すタイミングが4月になってしまうと使っていないバイクの税金を払わなければならなくなります。
3月末日近くになると廃車に伴う申請が増えて処理が間に合わないということにもなりかねません。
不要になったバイクは先延ばしせずに早々に処分しましょう。
まとめ
手間をかけて費用を抑える、手間をかけずにすぐに処分など状況によって選ぶと負担も少なくてすみますね。
バイクの処分は何だかめんどくさそうでついつい先延ばししがちですが、税金や保険料などムダに払わないためにも早々に処分しましょう。