汚部屋の片付けに挫折する理由と自力で掃除を成功させるための手順

汚部屋の片付けに挫折する人の多くは、「挫折する理由」や「挫折しないための方法」に関して知識不足です。

快適な生活空間を手に入れるためにも、せひ本記事でその知識を深めましょう!

本記事の監修者

遺品整理士:目黒 大智


一般社団法人遺品整理士認定協会 認定遺品整理士(第 IS26076号) 年間1000件以上の不用品回収、遺品整理案件に携わる。「遺品整理・不用品回収の片付け業者 CLEAR-クリア-」代表取締役。詳しいプロフィール
目次

汚部屋の片付けに挫折するのは何故か?

はじめに、汚部屋の片付けに挫折する原因について知りましょう。

原因が分かればその解決法は自然と明らかになります。

成功する人がよく日記をつけるのも、そこに理由があるのかも知れませんね。

では挫折の原因を解説します。以下の3つをご覧ください。

  1. 片付けの時間を定めていない
  2. 片付けをまとめて終わらせようとする
  3. 物を捨てる事が出来ない

片付けの時間を定めていない

これは多くの人が該当する項目です。

ではその理由を紹介します。

  • 時間が出来た時にやろうと考えている
  • 仕事が多忙で手が回らない

上記の2点の共通事項は何でしょうか。

正解は「片付けを甘く見過ぎ」なのです。

片付けは疲れが溜った状態で取り掛かるような簡単な作業ではありません。

片付けは単純に体を使うだけの作業ではなく、言うなれば、「脳内で複雑な計算問題を解きながらランニングをする」ようなものです。

脳みそを駆使し、複雑な計算問題をランニングしながら処理するとなると、頭がフル稼働していないと困難でしょう。

ですので片付けは朝一に終わらせ、時間は5分か、それでも長く感じる人は1分で構いません。

短時間でも時間を決め毎日行うことが、挫折しない習慣化へと繋がるのです。

片付けをまとめて終わらせようとする

これも挫折の大きな原因の1つですね。

しかし片付けをまとめて行うメリットもありますので、デメリットと合わせて順番に説明します。

〇メリット

  • ビフォアー・アフターの落差が気持ちいい
  • 片付けを毎日する必要がない

〇デメリット

  • 気付いた時には汚部屋化している
  • いざやろうとする時の腰が重たい

もちろん自分に合うやり方が一番です。無理に毎日コツコツと片付けをする必要はありません。

ただ、片付けをまとめてする方法で上手くやれるのなら、そもそも挫折する事もないでしょう。

「汚部屋の片付けを成功させたい!」と強く願うなら、ぜひ片付けを毎日する習慣を身につけましょう。

物を捨てる事が出来ない

汚部屋の片付けで挫折する人の多くは「物を捨てる事が出来ない」と言う特徴があります。

そんなときは物を捨てるか置いておくかの判断基準を決めましょう。

そうすれば、捨てるか置いておくかで迷いません。

1つ例を挙げるなら、「1年を通して未使用の物は捨てる」などが良いでしょう。

1年、つまり四季を通して未使用なので、高確率で不要な物と言えます。

防災用品など、「絶対必要!」と断言出来る物以外は、長期間未使用なら迷わず捨てましょう!

 

挫折しないための汚部屋の片付けの手順

汚部屋の片付けの手順について5つにまとめましたので、順番に解説します。

  1. 目につくゴミをひたすら捨てていく
  2. 自分が一番よく使う場所をきれいにする
  3. 自分がきれいだと実感できる場所を増やす
  4. 床の上に直接置いている物から片付け、捨てるか迷った場合は捨てる
  5. 自分の家に人を呼んでみる

それでは順番に解説します。

目につくゴミをひたすら捨てていく

まずは汚部屋のゴミの分量を減らします。その時に気を付ける項目が2点ありますので、順番に説明していきます。

1.悩まずに勢いでやっていく

目的はあくまで「ゴミの分量を減らすこと」です。悩まずに勢いを大切にしましょう。

効率を考えることが重要になってくるのは、散らかっているゴミの分量がある程度減ってきた後のことです。

2.ゴミの下に眠る「埃や小さなゴミの数々が見えてくるまで」頑張る!

これは「ゴミの分量を減らす」際の目安ですね。

床の上に直置きされたゴミや物の分量が減ってくると、その下から埃や小さなゴミが大量に出てきます。

そのため、むしろ部屋が汚くなったような錯覚に陥るのですが、それこそきれいな部屋へと変化している証拠です。

逆にそれを喜び、モチベーションに変えましょう!

と言っても、これはあくまで目安です。あまりこだわり過ぎず、何となく「部屋のスペースが広くなったかな」、と感じたなら大丈夫です。

パンパンに詰まったゴミ袋の数なんかも数えつつ、気楽に作業を進めていきましょう!

自分が一番よく使う場所をきれいにする

ゴミの分量がある程度減ってきたら、まずは自分が一番よく使う場所をきれいにします。

その理由は以下の2点です。

1.モチベーションを持続させるため

狭い空間でもきれいになれば、「片付けが進んでいる」と言う実感が生まれ嬉しくなります。

嬉しくなれば片付けにも勢いが付き、結果、作業が捗ります。

つまり「自分が気持ちよく片付けができるように」工夫することが大切です。

2.「きれいな空間」の基準を作るため

部分的にでも「きれいな空間」が生まれると、それを基準に片付けが効率よく進みます。

この点を疎かにするのは、ゴールの決まっていない長距離マラソンにチャレンジするようなものです。

いつ終わりが来るのかわからない状態で走り続けるのは、想像だけでもうんざりですよね?

片付けをストレスなく行うためにも、「きれいな空間」というゴール(基準)作りをし、他の場所の片付けへと移行しましょう。

自分がきれいだと実感できる場所を増やす

自分が一番よく使う場所をきれいにし終わったら、続いてそうした場所を増加させてやります。

例えるなら汚部屋とは一種の砂漠のようなものですから、そこに複数のオアシスを作っていく感じです。

では汚部屋の片付けを行う際の具体的な場所の例を3つ挙げてみます。

  • 窓際近くの床
  • 風呂場前の床
  • 冷蔵庫の周りの床

上記の3つはあくまで例に過ぎません。自分自身の中で優先的にきれいにしたい場所がある場合は、その場所からきれいにしましょう。

また汚部屋の片付けを快適に進めるコツとしては、「風呂場」や「玄関」、「流し台」などの片付けや掃除は後回しにすることです。

それよりも汚部屋の中できれいな場所を増加させていくことの方が、「片付いてきているな」という実感が湧きやすいでしょう。

もちろん「急にトイレの掃除がしたくなった!」などという衝動は、汚部屋の片付けに勢いをつけるチャンスです。

そのようなときは流れに逆らうことなく、トイレ掃除に邁進しましょう!

床の上に直接置いている物から片付け、捨てるか迷った場合は捨てる

ここで一度、汚部屋の全体へと視野を広げてみます。

いかがですか?きれいになった場所では、床の上に物はありませんが、汚い場所では、依然、物が床の上へと直置きになっている事でしょう。

それらがゴミなのか、必要な物なのかを素早く判断しつつ、片付けをします。ここで重要なのは、以下の2点です。

1.物を捨てるか置いておくかの判断基準を決めること

これはすでに前述した通りですが、何度繰り返しても足りないくらい重要なことです。

物が捨てられない人は、前もって物を捨てる際の判断基準を決めておきましょう!

2.収納の方法

「収納の方法」で意識するのは「使う場所のみ」で大丈夫です。

もちろん余裕があるならもっと細かいところまで(例えば使わないものは出来るだけ後ろに、よく使う物は前に置く等)気を配って収納するのがベストです。

しかしあまりこの収納にこだわってしまうと、本来の目的である「汚部屋の片付け」を完了する前に疲れ果て、時間切れになってしまいます。

では例を挙げてみましょう。食品関係の物を収納したいなら、冷蔵庫の横に段ボールを置くなどし、「どの箱にどの種類の物を収納すればいいか一目でわかるように」します。

そうすれば物を収納する際の迷いも少なくなり、後にきちんと整理する際にも、よりスムーズに片付けに取り掛かれます。

そして、床の上に直置きの物がなくなった後は、床の上の埃や汚れを雑巾等で拭き取り、完了です。

くどいようですが、汚部屋の片付けは「モチベーションを持続させること」が肝要です。

大好きな音楽を聴いたり、良い香りのする消臭スプレーを使って掃除をしたりと、自分なりの工夫や楽しみを見つけながら、片付けをしていきましょう。

自分の家に人を招く

最後の仕上げは「自分の家に人を招く」ことです。その利点を2つにまとめましたので、順番に説明します。

1.部屋の細部にまで目が届くようになる

いざ自分の家へと人が訪ねてくるとしたら、床の上に物がなく、少し雑巾で拭いている程度では不十分ですよね?

面倒だからと棚の上に積み上げていた本は本棚に戻すでしょうし、押し入れがぐちゃぐちゃなら、それも項目ごとに仕分け丁寧に収納する必要があります。

つまり定期的に自分の家に人を招き入れることは、「きれいな部屋」にするために、非常に効率のいい方法と言えるのです。

2.強制的に汚部屋を片付ける状況に自分を追い込める

これは、どうしてもモチベーションが続かず、片付けが出来ない人にオススメの方法です。

いくら片付けが嫌いな人でも、友人が家に遊びに来るとわかっていれば、せめて「汚部屋ではないレベル」まで、自然と片付けをするでしょう。

とは言え、現在はなかなか人との交流が出来ない情勢です。

ですからこの機会に、流行りの「オンライン飲み会」なんかを企画して、快適な部屋での友人とのトークを満喫しましょう!

 

汚部屋に戻さないためのコツ

せっかく汚部屋の片付けが完了しても、それを維持しなければ元の木阿弥です。

以下に「汚部屋に戻さないためのコツ」を3つに厳選してまとめましたので、ぜひこれらを参考に快適ライフを維持していきましょう!

  1. 物の置き場所を決める
  2. 部屋の物量を減らす
  3. 片付けを生活の一部にする

物の置き場所を決める

汚部屋へと戻さないために大切なことは、「物の置き場所を決めること」です。その理由としては、部屋の中が散らかっている原因の多くが、床の上に物が散乱していることにあるからです。

例えばどれだけ押し入れの中がぐちゃぐちゃだとしても、床の上に物が1つも落ちていないなら、少なくともその部屋は「汚部屋」ではないですよね。

そして床に物を置いてしまうのは、「物を置く場所が決まっていないから起こること」なのです。

ではわかりやすい例を2点挙げてみましょう。

1.外靴

外靴はいつも玄関に置いていますよね。理由はもちろん、汚れた外靴を部屋の中の床の上に置くと、床が汚れてしまうからです。

2.アイスクリーム

アイスクリームは当然冷凍庫です。理由としては、そのまま床の上に放置していたら、溶けてびしゃびしゃになってしまうからです。

つまり私たちは不都合な事態を避けるために、自然とこうしたことを習慣として行っているのです。

「そんなの当たり前じゃん!」と思った人はよく考えてみてください。

「汚部屋になる」というのは、靴の汚れやアイスが溶けることなんかより、よっぽど面倒で汚く、不都合な事態ではないでしょうか?

ですので、「床に物を置くことが汚部屋の原因である」と強く認識することが重要なのです。

そしてそれを回避するための方法として、物の置く場所をきちんと決めるようにしましょう。

部屋の物量を減らす

部屋の物量を減らすことは、それだけ部屋が散らかりにくくなるということです。当然ですよね。仮に物が1つもなければ、部屋はきれいなままです(埃や汚れはべつとして)。

ですので、定期的に物を捨てるようにしましょう。その方法について2点解説していきます。

1.物を捨てる基準を決めてしまうこと

これは何度も繰り返し伝えていますが、とても大切なことですので、今一度胸に刻んでおきましょう。

2.押し入れの奥で眠っている物から捨てること

「押し入れの奥で眠っている物」というのは、高確率で使わない物ですよね?

逆に言うと床に直置きになっていた物は、「使う物(使った物)」である場合が多いでしょう。

つまり優先的に押し入れの奥で眠っている物からチェックを行い、自分の定めた基準に当てはまるようなら迷わず捨てることが、効率よく物量を減らす際の重要事項となります。

片付けを生活の一部にする

「片付けを生活の一部にする」ということは、言い換えると「片付けを習慣化すること」です。例えばトイレに行った後は手を洗う、というのも1つの習慣ですよね。

とは言っても、「トイレに行った後で手が汚れているから、じゃあ手を洗おう」なんて毎回意識しながら手を洗っている人は少ないと思います。大抵の人はそれが習慣化して、自然と手を洗っているのです。

これと同様に、汚部屋の状態に戻らないようにするためには、トイレに行った後の手洗い並みに、片付けを習慣化しなければいけません。

生活の一部として無意識に片付けをするようになったとしたら、汚部屋に戻るなんてことはありえないでしょう。

それでは私が実践している方法を3つ紹介しますので、ぜひ試してみてください。

  1. 朝起きたら1分の片付け(掃除)をする
  2. トイレに行くときは10秒の片付け(掃除)をする
  3. 風呂に入るときは1分の片付け(掃除)をする

いかがでしょうか?「1分や10秒で意味があるの?」と思われた人も多くいるとは思います。

しかし、短時間だと人は自然と効率よく、そして集中して作業をするものです。

せいぜいカップラーメンを1つ作る程度の時間ですので、毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

汚部屋の片付けに挫折する原因の多くは、下記の知識不足から起こっています。

  1. なぜ汚部屋の片付けに挫折してしまうのか?
  2. 挫折しない汚部屋の片付け方法とは何なのか?

今一度この2点を見つめ直し、現在の汚部屋の片付け方法を改善することにより、快適な生活空間を手に入れましょう!

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