近年、足の踏み場もないほど汚い、いわゆる『汚部屋』に住む人が急増しています。この現象は華やかな芸能界も例外ではなく、人気・知名度とも高い芸能人でさえ、汚部屋の住人かもしれません。汚部屋に住む芸能人にはどんな人がいるのでしょうか。
芸能人にも汚部屋の住人が増加
『汚部屋』と呼ばれるほど汚い部屋に住む人は意外に多く、華やかなイメージのある芸能人にも、汚部屋住まいを告白している人がいます。
現在、汚部屋が注目を集めているのは何故なのでしょうか。
片付けられない人が増えている
全国20~60代の男女を対象に行った、『部屋の状態についての調査』では、「部屋が汚部屋だ」と答えた人は、全体の約3割にも上りました。
部屋が汚部屋化してしまう理由は人それぞれですが、パターンとしては『部屋が汚いと自覚し、なんとかしたいと思っている人』と『部屋が汚いと自覚しておらず、片付けの必要性に気づいていない人』がいます。
このような人たちは、時間がない、面倒くさいなどの理由から部屋を汚くした人たちがほとんどです。片付け方を工夫し、本気で片付けようという気になれば、汚部屋脱出も可能でしょう。
ただし、汚部屋化している原因が、精神的病気や発達障害に由来する人は、自力での汚部屋脱出は困難です。あまりにも汚部屋の状況が酷かったり、周囲に迷惑をかけたりしている場合は、専門医等の助言が必要になるでしょう。
テレビ番組で取り上げられることも
汚部屋という言葉がポピュラーになるにつれ、汚部屋を扱うテレビ番組も増えてきました。特に、人気のある芸能人の汚部屋ぶりは話題となりやすく、好んで取り上げられている印象です。
一度テレビで芸能人の汚部屋ぶりが流れれば、その様子はあっという間にネットで拡散され、一気にトレンドになります。
汚部屋とは?
汚部屋とは、文字通り汚い部屋のことです。ただし、部屋にある物やゴミの量や質、散らかり具合によって、軽度な汚部屋から重度な汚部屋まで、いろいろあります。
汚部屋とはどんなものなのか、具体的に紹介します。
汚部屋のレベルは様々
汚部屋のレベルは、片付けの難易度で測ることができます。
一般的に、片付けが困難となるのは、湿ったゴミの多い部屋です。生ゴミなどを多く蓄積させていれば、汚れは部屋中にこびりつき、悪臭も漂います。食べ残しや飲み残しには害虫もたかるため、害虫駆除も必要になり、片付けは困難になるでしょう。
このような観点から汚部屋をランク付けした場合、以下のようになります。
- レベル1:湿り気の少ないゴミが大量にある
- レベル2:本や雑誌などが大量にある
- レベル3:湿り気の多いゴミが大量にある
レベル3になると、1人での片付けは困難です。汚れが染みついていたり、ひどいケースだと床や壁が腐ったりしていることもあるでしょう。
更に進むとゴミ屋敷と呼ばれる
汚部屋レベルが3を超え、状態がさらに悪化すれば、汚部屋はゴミ屋敷と呼ばれるレベルです。これはは部屋の外までゴミが溢れる状態で、積まれたゴミが天井まで届くことも珍しくありません。
ゴミ屋敷レベルになると、もはやゴミの種類云々を考えるのは無意味です。湿ったゴミも乾いたゴミも一緒くたに積み重ねられているため、『ゴミの地層』が形成されます。悪臭・害虫被害等もひどくなり、完全な原状回復には、早急にプロの業者を呼ばねばならないでしょう。
汚部屋に住んでいる男性芸能人
近年は芸能界でも、汚部屋住まいを告白する人が増えています。
意外な人が汚部屋であることを告白しているので、チェックしてみるとよいでしょう。まずは男性芸能人から紹介します。
玉木宏
2018年1月に、テレビで汚部屋暮らしを告白したのが、ドラマ『のだめカンタービレ』の千秋役で人気を博した玉木宏です。
爽やかな風貌で女性から絶大な人気を集める玉木宏は、自身の部屋について「脱ぎっ放しの飲みっぱなし」の汚部屋状態である事を告白しました。家の中の状態については「めっちゃ汚い」と即答しており、本人のイメージとはかなり異なります。
部屋にしばらく放置していた飲み物には『マリモのような物』が浮いていたといいますから、なかなかの汚部屋レベルと言えるでしょう。本人はかなりの面倒くさがり屋だそうなので、原因はそこかもしれません。
中居正広
元SMAPの中居正広も、過去に汚部屋だったことを告白した芸能人の1人です。汚部屋では、ベッドの上に着替えやカップラーメンが散乱していたり、床に新聞が山積みになっていたりで足の踏み場もなかったと言います。元トップアイドルがこのような汚部屋に住んでいたという事実はインパクトがあり、ネットでも大きな話題となりました。
ただし、汚部屋だったのは20年も前の話で、現在住んでいる部屋はとてもきれいだそうです。
汚部屋に住んでいる女性芸能人
きれいに着飾った女性が『実は汚部屋に住んでいる』というギャップは、多くの人を驚かせます。芸能界には汚部屋暮らしの女優やアイドルは多いようですが、なかでも話題となった女性を2人ほど見てみましょう。
春香クリスティーン
汚部屋のイメージが強い女性芸能人といえば、日本とスイスのハーフタレント・春香クリスティーンです。クリーンな外見や4カ国語を話す才媛ぶりとは真逆の『ゴミだらけの汚部屋』は、テレビを見ていた人々にショックを与えました。
汚部屋イメージが相当強烈だったためか、暴露以降、春香クリスティーンの汚部屋はテレビで取り上げられるようになります。汚部屋をきれいにする企画なども度々放映され、『汚部屋女性芸能人=春香クリスティーン』というイメージさえできあがりました。
外見と部屋のギャップの激しさから「やらせでは?」という声も聞こえましたが、何度汚部屋をきれいにしてもすぐに戻ってしまうことを見ると、根っから片付けが苦手な性格なのかもしれません。ただし、本人によると、事務所の先輩に部屋の汚さを厳しく叱られて以降は、きれいな部屋を保てているそうです。
中村アン
モデルや女優として活躍する中村アンも、「部屋の中がとてつもなく汚い」と告白しています。
「シーツを2カ月替えない」「バスタオルは1週間そのまま」など外見にそぐわない不潔エピソードが満載の中村アンは、とてもきれい好きの母親に育てられたそうです。現在の汚部屋ぶりは、厳しく躾けられた幼少期の反動なのかもしれません。
汚部屋に住んでいると公表して大丈夫?
人々に夢を売る芸能人が汚部屋を公表することは、一見するとリスクが高そうです。しかし実際のところ、汚部屋によって話題になり、多くの人に認知されるようになるというケースもあります。
汚部屋を公表することによって、芸能人にはメリットがあるのでしょうか。
キャラ付けができる
汚部屋ぶりを公開すれば、『汚部屋キャラ』として認知されるようになります。芸能人の場合はまず話題に上ることが重要ですから、たとえ汚部屋ネタでも認知度が上がることは大きなメリットでしょう。
春香クリスティーンのように汚部屋をネタにいくつもの番組に登場するケースもあり、『この人は汚部屋キャラ』と認知されることは、芸能人にとってはマイナスにはなりません。
必ずしも好感度は下がらない
女優や俳優が汚部屋を公開すれば、意外にも好感度が上がるケースが多いです。特に普段からクールだったり近寄りがたい雰囲気を持っていたりする芸能人なら、「親近感がわく」「ズボラなところがかわいい」など、視聴者は親しみを持てるようになります。
ただし、あまりにも不潔すぎる汚部屋エピソードについては、見ていて不快感を覚える人もいるかもしれません。
まとめ
近年何かと話題になる汚部屋ですが、芸能界でも汚部屋暮らしを暴露する人が増えています。華やかな芸能人でも汚部屋に暮らしていると考えれば、親近感も湧くでしょう。
興味を持ってテレビや雑誌を見ていれば、意外な人の意外な汚部屋話が聞けるかもしれません。