実家が汚部屋化してしまうと、いずれ片付けをするときに大きな負担がかかります。片付かない原因や、実家を片付けるための主な方法をまとめました。単に片付けるだけではなく、親の説得や清掃後の話し合いも大切です。
実家全体が汚部屋化する事例が増加

独立して家を出てから、実家に帰ったときに汚部屋かしている事例が増えています。昔と比べて2世代、3世代で住む家が減り、老化が原因で片付けられない人も増加中です。
ブログや書籍でも話題になり、実家の汚部屋化に悩んでいる人たちの共感を集めています。
ブログや書籍で話題
実家がゴミ屋敷や汚部屋化してしまったと述べるブログや書籍は、多数あります。元から片付けが苦手だったケースもありますが、年をとって急に汚部屋化することもあり、他人事ではありません。
ブログでは汚部屋になってしまった実家を片付けるまでのストーリーがつづられ、一般的な家とはかけ離れた実家の状況をかい間見ることができます。
親の高齢化で更に片付けは困難に
若い頃は片付けが得意だった親でも、老化が原因で昔のように掃除ができなくなってしまいます。全員が片付けできなくなるわけではありませんが、配偶者に先立たれてやる気がなくなってしまったり、母が亡くなり父だけが残されてしまったなど、片付けられなくなる要因はいろいろです。
若いうちは体力もあり片付けを億劫に感じることは少ないですが、体が思うように動かなくなるとちょっとした作業でも疲れが目立ちます。実家が散らかってきたと感じたら、なるべく早く行動を起こしましょう。
親が片付けられなくなっているようなら、汚部屋化する前に手伝うなど、労力を使わなくてもいい段階で気づくことが大切です。
汚い実家暮らしの問題点

汚い実家で暮らすと、問題が多々起きます。親はもちろん、実家暮らしを続ける子供にも悪い影響が出てきます。
体の健康を害するだけでなく、精神的にも問題です。親子ともに片付け習慣がつかず、さらに汚部屋化を進める原因にもなります。
心身への健康被害
汚部屋には、単なる不要品だけでなく、ホコリや目に見えない虫などが多数存在しています。もちろん、目に見える虫が湧くこともあるでしょう。
ホコリや虫は、アレルギーや病気の原因です。汚れた場所を好む虫は体に悪影響を与える菌も媒介します。
汚れた部屋を見続けて精神的に滅入ることもあり、汚い実家は心身の健康を悪化させる原因です。
片付け習慣がつかない
汚い実家で暮らすと、どうしても片付け習慣が見に付きません。親が老化すればさらに部屋は汚れ、状況が悪化していきます。
子供が独立するとしても、片付ける習慣がないためどこまで掃除すればいいのか分かりません。他人と暮らすことになれば、トラブルを引き起こすこともあるでしょう。場合によってはゴミ屋敷が2つに増えてしまいます。
実家が汚部屋状態なのを悩む人も

実家や義実家が汚部屋状態になっていることに悩む人も、数多くいます。里帰りをしようと思っても、部屋が汚いと見るのも嫌になるためです。
部屋が散らかっていることに対して注意をしてしまい、喧嘩になることもあるでしょう。実家を頼りたいときでも頼れず、義実家にどうしても行かなければいけないときにはストレスがたまります。
里帰りをする気にならない
自分が汚い実家で暮らしていた経験があるなら気にならないケースもありますが、子供への影響も心配です。
ホコリやゴミ、虫の多い場所は、アレルギーや病気の原因になります。喘息などの病気や突発的なアレルギーなど、大人よりも子供のほうが汚い環境に敏感です。
実家に子供を連れていく気になれない人も多いでしょう。
子供の健康が心配
汚部屋化した実家を片付けるのは、簡単にできることではありません。もともと子供世代も同居していた家ならスペースも広く、掃除には時間がかかります。ゴミの量が多く、一度に処理しきれないこともあるでしょう。
また、親の説得がうまくいかなければ、片付けてもすぐに元通りになってしまうため注意が必要です。
汚部屋化した実家を片付ける課題

汚部屋化した実家を片付けるのは、簡単にできることではありません。もともと子供世代も同居していた家ならスペースも広く、掃除には時間がかかります。ゴミの量が多く、一度に処理しきれないこともあるでしょう。
また、親の説得がうまくいかなければ、片付けてもすぐに元通りになってしまうため注意が必要です。
親の説得
実家の片付けで一番大変なポイントは、親の説得です。子供がいくら怒っても、親の機嫌を損ねるだけになってしまいます。
怒るのではなく、親の体や状態が心配なことをアピールするなど、関係を悪化させないように注意しましょう。親との関係が悪化すると、片付けようにも手が出せません。
親自身がやる気になってくれることが望ましいですが、ひとまずいったん片付けるだけでも同意してもらえるよう説得しましょう。一度きれいな部屋で過ごせば、気持ちが変わることもあります。
スペースが広いので時間がかかる
3世代にわたって住んでいたような大きな家では、散らかってしまったときも掃除が大変です。一人暮らしなら片付ける範囲も少ないですが、部屋の数が多い実家ではその分掃除に時間を要します。たまに実家へ帰ったときに片付けを手伝うくらいでは、なかなか掃除が終わらないかもしれません。
特に部屋が完全に散らかってしまってからだと、労力も余計にかかります。
処分するゴミの量も多い
部屋数が多く広い家が散らかると、その分処分するゴミも多くなります。スペースが広いため散らかるまで放置していると、出てくるゴミだけで処理が大変です。
自治体の回収では積みきれないようなゴミが出てくるなら、有料で業者に処理をお願いしなければいけません。自力で運び出せないような大型ゴミも、業者なら運び出してくれます。
汚実家を脱出する方法は?

汚実家を脱出するには、まず家を片付けることが第一歩です。住んでいる人が変わらない限りまたすぐ散らかってしまうため、汚部屋に戻らないよう親と話し合いも続けましょう。
実家をきれいにして一定の状態を保つには、そこに住んでいる人の協力が欠かせません。本人のやる気を損ねるようなことは避けて、サポートを心がけることが大切です。
何より不要な物の処分と清掃
汚実家を脱出し、きれいな家を目指すには、何より不要物の処分と清掃を始めましょう。掃除をしないことには何も変わりません。
もちろん、住んでいる親の了解を得ずに始めるのは厳禁です。必ず了承を得てから行動しましょう。
要不要で仕分けるのが難しい場合は、どのくらいそのアイテムを使うのか4段階程度に分別します。
よく使うもの、ときどき使うもの、あまり使わないもの、全く使わないものといったイメージです。全く使わないものに分類できれば、捨ててもいいでしょう。捨てるのを嫌がる親の場合は、一時的にどこかへ預けるなど、とにかく不要なものがない状態を作っていきましょう。
汚部屋に戻らないように話し合う
実家に住んでいる親が納得していないままだと、すぐに汚部屋に戻ってしまいます。無理矢理片付けると反発され、さらに散らかることにもなりかねません。
ピカピカにする必要はありませんが、最低限ここまでは片付けるなど汚部屋に逆戻りしないように話し合いをしておきましょう。
親の体や精神面の問題から片付けられない場合は、手伝うことも必要です。汚部屋状態のまま放っておくと、親がいなくなったあとに結局大変な思いをして片付けるのは子供です。
なるべく親が元気なうちに汚部屋を片付けておけば、お互いに快適に暮らせます。意見が合わないこともありますが、譲歩しながら掃除を進めていきましょう。
まとめ
実家が汚部屋化してしまうと、部屋数も多く掃除が大変です。最近ではゴミ屋敷化してしまった実家について、ブログや書籍で発表している人も急増中です。
他人事としてではなく、実家に帰ったときに変化がないか確認しておきましょう。
親の老化や病気が原因で、汚部屋化してしまうケースもあります。親を説得し汚部屋を脱出できれば、里帰りも気軽にできるよようになるでしょう。