普段、何気なく使っている電子レンジやオーブンレンジ。
なくてはならない生活必需品ですが、スタートボタンを押しても動かない、火花が散って煙が出たなど突然壊れると慌ててしまうものです。
急いで買い替えて一安心、でも壊れた電子レンジの置き場所や処分方法に困っていませんか?
いざというときにおすすめの処分方法5つと、ネットで購入した場合についても紹介します。
電子レンジなどは小型家電リサイクルの対象
電子レンジやオーブンレンジは小型家電リサイクルの対象品目に入っています。
2001年に施工された家電リサイクル法によって、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4品目はリサイクルされていますね。
このほかにもリサイクルの対象となった家電が増えたことはあまり知られていません。
実は電子レンジも、2013年に施工された小型家電リサイクル法で対象品目に加えられました。
小型家電リサイクル法とは?
小型家電リサイクル法は2013年4月に施行された法律です。以前は小型家電品はゴミとして埋め立て処分されていました。
しかし小型家電には、貴重な有用金属が使われています。
以前はゴミとして処分されていた有用金属を、今では重要な資源の「都市鉱山」として活用するために制定された法律が小型家電リサイクル法です。
回収業者に注意が必要!
一見便利に見える回収業者ですが、注意が必要です。
- トラックなど大音量で巡回する
- ホームページが無い業者
- ポストに入れられた回収案内のチラシ
このように、業者の中には詐欺間がないな会社も多く存在するのが現状です。
依頼の際は、相見積もりを取るなど慎重に選ぶ必要があります。
電子レンジの処分方法を5つ紹介
不要になった電子レンジやオーブンレンジを処分する方法は大きく分けて5つあります。
- 自治体へ処分を依頼する
- 購入した家電量販店で引き取ってもらう
- リサイクルショップへ見積依頼する
- フリマアプリやオークションへ出品
- 業者に引き取ってもらう
主な方法としては上記の方法があります。
順に追って説明します。
①自治体へ処分を依頼する
自治体へ処分を依頼するには、どうしたらいいのか悩まれる方もいるでしょう。
普段のごみとは違い、電子レンジは手順を踏まえて、適切に処理する必要があります。
住んでいる地域の収集センターへ問い合わせるのが一番ですが、ここでは大まかな流れなどを紹介します。
処分には「引取」と「持込み」の2つの方法があります。
引き取ってもらう
自治体では電子レンジは粗大ごみ(不燃ごみ・連絡ごみ・有料ごみなど、名称は様々)として扱われます。引取をお願いする大まかな手順としては以下の通りです。
- 自治体の収集センターに問い合わせ(処分費用を確認)
- コンビニなどで粗大ごみ処理券を購入
- 電子レンジの見えやすい部分に券を貼り付け
- 収集日に指定した場所へ置く
※お住いの地域によって対応が異なります。必ず確認をお願いいたします。
持ち込む
自治体の収集センターへ処分を依頼した場合、引取予定日までは自宅に保管する必要があります。
中には、ワンルームに住んでいて、保管できる場所がないという人もいるでしょう。
電子レンジを自力で運ぶ手段を持っている人ならば、回収先へ運んでしまうという方法もあります。
※持ち込みを行う場合にも、事前に手続きが必要になります。
自治体へ処分を依頼するメリット・デメリット
自治体へ処分を依頼するメリット・デメリットは、以下のようなことが考えられます。
メリット
- 指定された場所へ出すだけ
- 遠くへ持ち運ばなくてもいい
- インターネットで申し込みできる自治体もある
デメリット
- 電話受付時間が平日の日中のみも
- コンビニで券を購入する手間がかかる
- 指定された日まで自宅で保管する必要がある
※利用される場合には、必ずお住いの自治体へお問い合わせください。
②購入した家電量販店で処分してもらう
電子レンジやオーブンレンジを購入する手段として多くの人は家電量販店を選ぶでしょう。
家電量販店では不要になったこれらを故障の有無にかかわらず引き取ってくれます。
まずは購入する前の値段交渉時に、引取が可能かを確認してみましょう。
交渉次第では、引取額も含めた値引きをしてくれる場合もあります。
購入した場合には、実質無料になることも
家電品を購入する時、まず店員と価格の交渉を行いますね。スペックや値段の確認をするついでに、不要になった家電の処分についても聞いてみましょう。
交渉次第では、処分費用込みで値引きをしてくれる場合もあるので必ず聞くのがおすすめです。
引取方法や※容量によって処分金額が変わる店もあるので、できるだけ詳しく聞いておくのがいいですよ。
※あらかじめ使用していた電子レンジの容量を調べておくと聞きやすいでしょう。
「購入せずに引き取りだけ」は可能?
大手家電量販店では、未購入でも不要な家電の引取をしてくれます。
とはいえ、引取方法や費用などそれぞれ対応が異なるため、わかりにくいところがあります。
そこで、大手5社を対象に表にして、比較してみました。
家電量販店5店舗比較、電子レンジ引取サービス
回収方法 | 料金(2021年10月現在) | |
ヤマダ電気 | ・店頭持ち込み
・訪問回収(別途料金必要) |
1,100円(税込み・店頭持ち込み) |
ケーズデンキ | ・店頭持ち込み
・訪問回収(出張料金別途) |
2,200円(税込 店頭持ち込み) |
エディオン※直営店のみ | ・店頭持ち込み | ①550円(レンジをエディオンで購入・税込)
②1,100円(他店購入 3辺合計120cm以内) ③550円(他店購入 3辺合計120cm未満) |
ビックカメラ/こコジマ/ソフマップ | a.ビックSUPERサービス利用
b.宅配(3辺160cm・30キロ以内) |
a.無料(商品配送時、ネットショップは対象外)
b.1,958円 |
ヨドバシカメラ | a.店頭持ち込み
b.宅配(3辺合計160cm・30kg) |
a.2,200円(税込 持ち込み)
b.1,950円 |
まだ使えるなら下取りも可能、ヤマダ電機の買い取りサービス
業界最大手の一つ、ヤマダ電機では使用可能な家電については買い取りを行っています。リサイクルショップでの買い取りを検討している人ならば、ヤマダ電機の買い取りも検討してみるのもいいでしょう。
ヤマダ電機の買い取りには2つの方法があります。
下取り方法 | 対象製造年月(2021年10月現在) | |
ヤマダ電気の店頭家電買い取り | ①店頭へ持ち込み。
顔写真入り身分証明証、電源コード及び製品ごとに指定された付属品必要。未成年者は親権者の同伴必要。 |
2021年製~2014年製 |
買い取り事前査定サービス | ①サイト内メニューより査定、メールで結果が届く
②店頭へ持ち込み。 顔写真入り身分証明証、電源コード及び製品ごとに指定された付属品必要。未成年者は親権者の同伴必要。 |
対象製造年月の記載なし
※古いと査定結果が出ないこともある |
買い取り可能サービスは、ネットで簡単に査定結果を調べることができ、処分する前に買い取り可能か確認できるのは便利ですね。
家電量販店引取のメリット・デメリット
家電量販店で電子レンジを処分する場合のメリットとデメリットは以下のようなことが考えられます。
〇メリット
- 購入と同時に不要になった電子レンジを処分できる
- 処分費用込みで金額交渉できることも(要相談)
- 処分の手間が最小限で済む
〇デメリット
- 配達を依頼すると処分費用が割増しになることもある
- 都心などの街中だと対応していない店舗もある(事前に確認)
自家用車を持っている場合には、不要になった電子レンジを積んでいき、購入した商品と入替することもできます。
他の処分方法と比較しても、かなりの手間が省けますね。
リネットジャパンと提携、宅配で引取サービス
リネットジャパンは、国で認定を受け、宅配で処分を依頼できる処理業者です。申込は、大手家電量販店サイト・楽天市場・市町村からもできます。
段ボール(3辺140㎝・20㎏以内)に収まれば電子レンジの他にも不要になった小型家電を一緒に詰めて送ることができます。
対象品目は、電子レンジのほかに400種類以上あります。
料金はどのくらい?(楽天リサイクル)
リネットジャパンに依頼するとどのくらいかかるのでしょうか?
一例として楽天市場の楽天リサイクルを紹介します。
楽天リサイクルの申込は、楽天市場内の楽天リサイクルから行う事ができます。
費用は税込み1650円です。(2021年10月現在)
他のオンラインショップでは、1900円台となっています。
また、楽天ポイントも少しですが付与されます。楽天市場をよく利用しているならば、楽天リサイクルはおすすめです。
③リサイクルショップへ見積依頼する
不要になった電子レンジ、まだ動くならば、リサイクルショップへ見積依頼してみるのも良いでしょう。
特に、多機能の上位機種や購入年月が浅い機種ならば、高額で査定してくれる可能性があります。
金額に納得できれば、その場で即換金できるのがリサイクルショップの良い点ですね。
できるだけ高値で買い取ってもらいたいなら、一括見積サイトがおすすめです。
リサイクルショップを利用するのに向いている人
リサイクルショップは、以下のような人が向いています。
- いろいろ調べるのが好き
- 面倒は嫌だけどできるだけ高く売りたい
- 損したくない
- 普段から古本屋などを利用している
「オークションやフリマサイトは使ったことないけど、できる範囲で高く売りたい」人は、リサイクルショップで買取してもらうといいでしょう。
リサイクルショップ持ち込みのメリット・デメリット
リサイクルショップを利用する際の、メリットとデメリットは以下のようなことが考えられます。
〇メリット
- 自治体や家電量販店にもっていくよりも高値で現金化できる
- 金額に納得できれば即換金してもらえる
〇デメリット
- 希望していた金額よりも低くなる可能性もある
- 使用年数によっては、処分費用を要求されることもある
実際にどのくらいの金額になるかは、まず一括見積サイトなどで事前に調べてみましょう。
そして見積結果に納得できれば、すぐに現金化も可能です。試してみる価値はあるでしょう。
リサイクルショップ一括見積サイトの利用方法
リサイクルショップ一括見積サイトの利用方法の大まかな流れです。
- 売りたいアイテム(電子レンジ)を登録。
- ショップから査定結果が届く。(複数店舗からの場合も)
- 気に入ったショップに買取依頼する。
買取方法は以下の3つです。
- 出張買取(運ぶ手段がないとき便利)
- 店頭買取(店側の負担が少ないのでその分高く買い取ってくれる)
- 宅配買取(予定を合わせる必要がないので、忙しい人に便利)
生活事情に合わせた買取方法を選択しましょう。
④フリマアプリやオークションへ出品
フリマアプリやオークションは、スマホから気軽に出品ができることから、挑戦する人が増えてきています。
金額も自由に設定ができ、買い手の希望と合えば上述した方法の中で最も高値で売れる可能性があります。
ただし、自分でやらなければならないことが多いため、慣れている人向きの方法となります。
フリマ・オークション 向いている人
フリマアプリやオークションを利用するのに向いている人は、下記のような人です。
- 普段より愛用しているフリマアプリがある
- やり取りが好き
- 副業として行っている
このような人ならば、売れるまでの過程も楽しんで行えるでしょう。
フリマ・オークションのメリット・デメリット
フリマアプリやオークションなどのメリットやデメリットには以下のようなことが考えられます。
〇メリット
- 最も高い金額で売れる可能性あり
- 商売の基本が学べる
- 副業のきっかけになる
〇デメリット
- 買い手とのやり取りなどが複雑
- 梱包・配送がわずらわしい
- 販売手数料などがかかる
- 写真撮りや商品説明などある程度の文章力が必要
今まで紹介した中では、売れるまでのハードルがもっとも高く、手間もかかるため、万人向けとは言えません。
しかし、不用品を売るところから、販売の面白さに目覚めて起業する人もいます。すこしでも興味があるならば挑戦してみるのもいいでしょう。
フリマ・オークションの大まかな流れ
出品から売れるまでの大まかな流れは以下の通りとなります。
※初めての人は、まず会員登録からとなります。
<出品するまでの流れ>
- 商品写真を(撮影)登録
- 商品の詳細を設定
- 商品名と説明を入力
- 配送について設定
- 販売価格を設定→「出品するをタッチ」
<商品が売れた後の流れ>
- 商品が売れる
- 梱包し発送準備
- 取引欄へ購入のお礼と、発送日などのお知らせメッセージを入れる
- 設定した発送方法で発送する
- 発送が完了したら、発送通知を送信する
- 購入者の手元に商品が届くまで待つ
- 購入者のもとへ商品到着、受取評価
- 購入者への評価をする
このように、細やかな気遣いが必要な作業が多く、利用するには少なからずハードルが高いですが、興味があるならば挑戦してみましょう。
⑤専門業者に引き取ってもらう
普段が忙し過ぎて、片付けもままならないという人も中にはいるでしょう。
そんな人には、処理業者に委託するというのも一つの方法です。
片付け業者や不用品回収業者に依頼するようにしましょう。
業者引取に向いている人
業者引取に向いているのは以下のような人です。
- 電子レンジ以外にも片づけたい不用品が沢山ある
- 気が付けば、大量にいらないものがあふれている
- どこから片づければいいのかわからない
専門業者に依頼する場合は、見積がトラック一台分になるため、大量にものを処分したい時に限られます。
業者引取のメリット・デメリット
専門業者に依頼するメリットとデメリットは以下のことが考えられます。
〇メリット
- 思い切ってまとめて沢山処分できる
- 分別や処分方法を任せられる
〇デメリット
- トラック一台分なので少量の片付けには向かない
- 費用が掛かる
電子レンジ以外にも大量に荷物を処分して部屋をすっきりと片づけたい人におすすめの方法となります。
業者への依頼方法
不用品回収業者を探すには、一括見積サイトを利用すると便利です。
必要な事項を入力するだけで、数社の見積を比較することができます。
一括サイトを利用しない場合でも、不当に高い料金を請求する業者もあるので、利用するときには、必ず数社から見積もりを取りましょう。
ネットショップで購入した場合、引取は行っているの?
実店舗よりも安く購入できるネットショップは、クリック一本で翌日配達が可能な事もあって、利用する人が増えてきました。
ネットショップで電子レンジを購入した場合、今まで使っていた電子レンジを引き取ってもらえるのか?気になりますね。大手ネットショップでは、不要な家電品の引取を行っているのかを調べてみました。
Amazonの場合
Amazonでは、現在は小型家電品のリサイクル回収は行っていません。
電子レンジは対象外です。
回収を行っているのは家電リサイクル法の対象家電(テレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコン)となっています。Amazonで購入を検討するならば、自分で処分しなくてはなりません。
ジャパネットたかたの場合
ジャパネットたかたでは電子レンジを購入、配達時に不要になった電子レンジやオーブンレンジの引取サービスを行っています。
事前に不要になった電子レンジを段ボール箱に入れておき、新しい商品配達時に渡すだけです。送り状も不要ですので、手間がかからないのがうれしいですね。
まとめ
電子レンジ(オーブンレンジ)の処分について5つの方法を紹介しました。
お使いの電子レンジの状態によっては、費用が別に掛かることもあります。
上記の処分方法など参考にして自分に合った方法で処理しましょう。