自転車の処分といってもいろいろあります。
壊れてしまったり、錆びてしまって動きが悪かったりという場合もあれば、新品に買い替える、使う必要がなくなってしまったという場合もあるでしょう。
それぞれの状況に応じて、処分方法とトラブルに巻き込まれないためのポイントについて解説します。
自転車の処分するルールとは
自転車を処分する方法は
- 粗大ゴミとして出す
- 自転車店に持ち込む
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
- 買い取り専門店に売る
- リサイクルショップに売る
- ネットオークション、フリマアプリで売る
- 友人知人に譲る
この7つの方法があります。
自転車にはそれぞれ防犯登録が義務付けられているので、いらなくなった自転車をそのまま処分すると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいますので注意が必要です。
防犯登録の抹消手続きとは
自転車の処分には防犯登録を抹消する手続きが必要です。
防犯登録とは、自転車が盗難された場合に持ち主に戻しやすいように義務化されたものです。
登録番号によって持ち主の住所氏名まで分かるので、処分や譲渡の際にそのままにしておくとトラブルを抱えてしまうこともあります。
防犯登録抹消手続きをしないリスクとは
- 自転車が犯罪に使われたとき、事情聴取されてしまう
- 不法投棄されたとき、責任を問われる
- 自転車を再使用する人が防犯登録ができない、盗難したものと間違えられる
防犯登録の期限ですが自治体ごとに決められています。
だいたい7年~10年のところが多いので、その期限を過ぎていればそのままでも処分できます。
防犯登録の抹消が必要となる処分は次の4つです。
- 粗大ゴミとして処分
- 不用品回収業者による処分
- 人に譲る
- フリマアプリ、ネットオークションで売る
店舗に確認した上で手続きが不要になる処分は次の3つがあげられます。
- 自転車店
- 買い取り専門店
- リサイクルショップ
防犯登録の抹消手続きの方法
それでは、防犯登録抹消手続きはどうしたらよいのでしょうか?
手続きの窓口
- 自転車防犯登録所である販売店
- 警察署
持ち物
- 自転車
- 自転車防犯登録カード
- 身分証明書
自転車防犯登録カードとは購入の際にもらうカードです。
自転車防犯登録カードを紛失してしまったら、販売店で保管している登録カードの写しをもらうこともできます。
持ち物としては、自転車と身分証明書が必要です。
何も残っていない場合でも、車体番号が分かれば確認できることもあるので窓口で相談してみましょう。
自転車を処分する方法
粗大ゴミで出す
自転車を粗大ゴミで処分する方法です。
自治体に問い合わせして回収日、費用や納付のしかた、回収場所などを確認します。
多くの自治体では、コンビニなどで処分費用を納付して粗大ゴミのシールを自転車に貼り、回収場所に持ち込むという流れになっています。
持ち込む前に防犯登録抹消は済ませておきましょう。
メリット
- 処分費用が抑えられる
- 適切に処分してもらえる
デメリット
- 回収までに時間がかかる
- 受付時間受け入れ日が決められている
- 自分で持ち込む必要がある
自転車販売店で引き取ってもらう
自転車販売店で引き取ってもらうという方法です。
費用はそれぞれの店舗や買い替えか引き取りかで変わってきます。
自転車の防犯登録所になっている店舗なら、防犯登録抹消手続きをお任せできるので便利ですね。
メリット
- 買い替えのときならばその日のうちに処分できる
- 処分に伴う手続きの手間がかからない
デメリット
- 店舗まで持ち込む手間がかかる
新しい自転車の購入の際に引き取ってもらえば、手間もかからず便利ですね。
自転車を買わないけれど引き取ってもらいたい時は、店舗に確認しましょう。
不用品回収業者に回収してもらう
急な引っ越しや忙しくて処分がなかなかできない方は、不用品回収業者にお願いするのがおすすめです。
メリット
- 都合に合わせて処分してくれる
- 即日対応してくれる
デメリット
- 費用がかかる
- 業者選びの手間がかかる
どんな自転車であっても回収してくれるので便利ですが、業者選びは慎重にしなければなりません。
悪質な業者と知らずに依頼すると不法投棄されたり、高額な請求をされたりというトラブルを抱えてしまいます。
◇優良な業者選びのコツ
- 複数の業者から見積もりをとる
- 見積もりの説明が丁寧で分かりやすい
- 見積もり後の追加料金、キャンセル料がかからない
最初はホームページなどで確認し、複数の業者を選ぶことから始めましょう。
自転車を買い取ってもらう
自転車の状態が良くまだ使える、人気のメーカーなど付加価値の高い自転車は買い取りがおすすめです。
自転車買い取り専門店に売る
マウンテンバイクや人気のメーカーのものなどは、買い取り専門店に売ることをおすすめします。
メリット
- 現金化できる
- 処分費用がかからない
- 出張買い取りサービスを使えば持ち込む手間がかからない
デメリット
- 自転車の状態によっては値がつかない
- 店舗によっては防犯登録抹消手続きを自分でしなければならない
自転車の査定の前には次の3つの確認をしましょう。
- タイヤのパンクやキズがないか
- よごれやステッカーなど取り除いてあるか
- 付属品などが揃っているか
また自転車をできるだけ綺麗にしておくことも、適正な査定をしてもらうためには重要です。
リサイクルショップに売る
自転車買い取り専門店では値がつかない自転車でも、リサイクルショップなら買い取ってもらえる可能性があります。
海外での販路がある店舗などは、幅広く買い取りしてくれる可能性があります。
出張買い取りサービスをしてくれる店舗なら、さらに便利ですね。
メリット
- 自転車としての機能があれば買い取ってもらえる
- 持ち込む手間がかからない
デメリット
- 防犯登録抹消手続きについては確認が必要
- 状態によっては値がつかない
リサイクルショップに売る場合も、できる限り自転車を綺麗にしておきましょう。
フリマアプリ、ネットオークションで売る
フリマアプリやネットオークションで自転車を売る人が増えてきています。
メリット
- 自分で値段を決められる
- 人気の自転車なら高額になる
デメリット
- イメージと違うなどのクレーム対応しなければならない
- 防犯登録抹消手続きを事前に済ませておく必要がある
- 譲渡証明書を作成する必要がある
実物を見て取り引きをするわけではないので、出品の際の写真の撮り方やキズや汚れがあることなどはきちんと伝えましょう。
防犯登録抹消手続きをしていないことで、買い手が防犯登録できないなどのトラブルが増えています。
譲渡証明書は買い手が防犯登録する際に呈示を求められることがあるので、自転車と一緒に送りましょう。
譲渡証明書とは、どの自転車が誰から誰に渡ったかという証明書です。
相手の住所氏名、譲渡した年月日、譲渡した旨の一文、自分の住所氏名電話番号と自転車の車体番号を書きます。
このとき、記入する自分の住所は自転車の登録されたときの住所になります。
譲渡証明書のフォーマットは自治体のホームページに載せているところが多いので確認しましょう。
自転車を譲る
友人や知人に譲るときの注意点
友人や知人に自転車を譲るというのは、手軽に自転車を手放せるので簡単に考えがちですがやはり注意が必要です。
譲るときに必要なこと
- 防犯登録抹消手続きをする
- 譲渡証明書を作成して渡す
防犯登録抹消手続きをしないと、受け取った相手が自転車の窃盗したのではと疑われてしまう可能性があります。
また、新たに防犯登録をする際に譲渡証明書を呈示するよう求められることもあるので、あらかじめ作成しておきましょう。
忙しくて防犯登録抹消手続きが間に合わないときも譲渡証明書を作成しておくと安心です。
まとめ
自転車は身近な乗り物だけに処分を簡単に考えてしまいますが、手続きをきちんとしないとトラブルに巻き込まれかねません。
特に買い取りや譲渡などで人手に渡る場合、自転車を気持ちよく使ってもらえるように手続きはしっかりと済ませておきたいですね。