洗濯機を処分したいと考えたとき、「不用品回収を頼むと相場はいくらくらいかかるのか」「無料で処分できる方法はあるのか」と疑問に思う方は多いです。洗濯機は家電リサイクル法の対象製品であり、粗大ごみとして出せず、必ずリサイクル料金が必要になります。しかし、依頼先や方法によって費用や手間には大きな違いがあります。
本記事では、不用品回収業者や販売店、自治体などの処分方法ごとの相場や注意点を分かりやすく解説し、費用を抑えるための工夫もご紹介します。
洗濯機の処分に費用がかかる理由

洗濯機を処分する際には、単に粗大ごみとして出せるわけではありません。家電リサイクル法により、リサイクル料金と運搬料金が必要となるため、必ず一定の費用が発生します。
リサイクル料金と収集運搬料金の仕組み
洗濯機を処分する際には、二つの料金が関係します。まず、家電リサイクル法によってメーカーが定めた「リサイクル料金」が必要です。これは洗濯機に使われている鉄や銅、プラスチックなどを再資源化するために支払う費用で、消費者が負担する仕組みになっています。
加えて、多くの場合は「収集運搬料金」もかかります。これは自治体の指定引取場所やリサイクルセンターまで洗濯機を運ぶための費用で、運搬を依頼する業者や店舗によって金額が異なります。例えば、家電量販店で新しい洗濯機を購入した際に古いものを引き取ってもらう場合、リサイクル料金に加えて収集運搬料が数千円発生するのが一般的です。
逆に、自分で指定引取場所へ持ち込めば運搬料は不要ですが、労力が必要になります。このように、処分費用はリサイクル料金と運搬料金の両方で構成されているため、完全に無料で処分することは難しいのです。
メーカーごとのリサイクル料金目安
洗濯機のリサイクル料金は全国一律ではなく、メーカーごとに定められています。大手メーカーであるパナソニックや東芝、日立、シャープなどは、洗濯機1台あたりのリサイクル料金を2,530円(税込)に設定しています。一方で、一部のメーカーやドラム式など大型モデルでは、3,300円(税込)程度のリサイクル料金がかかる場合もあります。
料金は家電リサイクル券を通じて支払う仕組みで、郵便局で事前に購入する方法と、引き取りを依頼した販売店で支払う方法があります。消費者にとって重要なのは、同じ洗濯機でもメーカーや型式によって料金が異なる点を把握しておくことです。
また、収集運搬料を含めると合計で5,000円前後になるケースが多いため、実際にどのくらいの費用が発生するかを事前に確認することが大切です。特に買い替えの際は、販売店にリサイクル料金と運搬料を合わせた総額を見積もってもらうことで、不意の出費を防ぐことができます。
洗濯機の処分方法と費用相場

洗濯機を処分する方法はいくつかあり、それぞれに費用や手間の違いがあります。不用品回収業者、販売店、自治体や指定引取場所など依頼先ごとの特徴を理解し、状況に合わせて選ぶことが重要です。
不用品回収業者に依頼する場合の費用
不用品回収業者に洗濯機の処分を依頼する場合、費用相場は5,000円から10,000円程度とされています。この金額にはリサイクル料金のほか、収集や運搬、人件費などが含まれているため、自治体や販売店に比べると高めになる傾向があります。
しかし、その分メリットも大きく、自宅からの搬出をすべて任せられる点や、即日対応してもらえる点が挙げられます。また、他の家具や家電と一緒に回収を依頼できるため、引越しや大掃除の際には効率的です。一部の業者では、製造年が新しく動作する洗濯機であれば買取サービスを行っており、その分費用を抑えられる可能性もあります。
注意点として、極端に安い料金を提示する業者の中には不法投棄など違法行為を行うところもあるため、必ず見積もりを取り、許可や実績を確認することが大切です。
購入店舗や販売店に回収を依頼する場合
新しい洗濯機を購入する際に、販売店や購入店舗で古い洗濯機を回収してもらう方法があります。この場合、支払う費用はリサイクル料金と収集運搬料金の合計で、一般的に4,000円から6,000円程度が目安です。販売店を通して回収を依頼すると、リサイクル券の手続きや搬出作業も任せられるため、消費者にとって安心で手間の少ない方法といえます。
また、購入した店舗が分かっていれば、買い替えでなくても回収を依頼できる場合があります。ただし、店舗によっては回収サービスに対応していない、もしくは対応エリアが限られていることもあるため、事前確認が必要です。
さらに、設置状況によっては追加料金がかかるケースもあります。費用はややかかりますが、正規ルートでの処分で安心できる点が大きなメリットです。
自治体や指定引取場所に持ち込む場合
費用をできるだけ抑えたい方には、自治体が指定する引取場所に自分で洗濯機を持ち込む方法があります。この場合、必要となるのはメーカーごとに定められたリサイクル料金のみで、一般的に2,530円から3,300円程度が相場です。収集運搬料がかからないため、ほかの方法に比べて最も安く済む手段といえます。
持ち込み方法は、事前に郵便局でリサイクル券を購入し、対象の指定引取場所へ自分で運搬する流れとなります。ただし、重い洗濯機を車に積み込む作業や、運搬先までの移動は大きな負担になります。
特に集合住宅や階段しかない環境では、搬出が難しいことも多いでしょう。時間と労力はかかりますが、費用を最小限に抑えられる方法として、多くの人に選ばれています。
売却や無料で処分する方法

洗濯機は必ずしも費用をかけて処分する必要はありません。状態が良ければ売却できる場合があり、無料で引き取ってもらえることもあります。ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。
リサイクルショップや買取サービスを利用する
洗濯機がまだ動作し、比較的新しいモデルであればリサイクルショップや家電買取サービスを利用するのがおすすめです。特に製造から5年以内のものは需要が高く、買取対象となりやすい傾向にあります。費用を払うどころか、逆に現金化できる可能性があるのがメリットです。
査定額はメーカーや年式、洗濯容量、外観の状態によって変わります。例えば、大手メーカーのドラム式洗濯機なら数千円から数万円での買取実績もあります。ただし、古いモデルや壊れているものは値がつかず、逆に処分費用を求められることもあるため注意が必要です。
事前に複数の店舗や出張買取サービスに見積もりを依頼することで、より高く売却できる可能性が高まります。清掃や付属品の準備も査定額を上げるポイントになります。
フリマアプリやネットオークションで売却する
スマートフォンで利用できるフリマアプリやネットオークションも、洗濯機の処分方法として有効です。特に状態が良いものや人気メーカーのモデルは、需要があるため個人間で取引されやすい傾向にあります。メリットは、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性があることです。
たとえば、ドラム式や大容量タイプの洗濯機は中古市場でも人気が高く、相場以上で売れるケースもあります。ただし、注意点もあります。まず、搬出や配送を自分で手配する必要があるため、梱包や輸送費がかかる点です。
また、トラブル防止のために商品説明を正確に記載し、写真を複数掲載することも大切です。動作確認を済ませ、傷や汚れの有無を明記しておけば、取引後のクレームを避けられます。労力はかかりますが、その分リターンも期待できる方法です。
地域掲示板や知人へ譲渡する
洗濯機を無料で処分したい場合は、地域掲示板や知人への譲渡を活用する方法があります。インターネット上の地域密着型掲示板やSNSグループでは、「譲ります・ください」コーナーが設けられていることが多く、そこに投稿するだけで欲しい人を見つけられることがあります。
特に学生や新生活を始める人には需要があり、無料で引き取り手が見つかりやすいのが特徴です。譲渡する際は、事前に動作確認を行い、清掃をしておくことでスムーズに取引できます。
また、知人や友人に声をかけるのも有効な方法です。ただし、搬出や運搬を相手と調整する必要があり、トラブル防止のために受け渡し条件を明確にしておくことが大切です。費用を一切かけずに手放せるのが魅力であり、社会的にも資源を有効活用できる方法といえます。
処分費用を安く抑えるコツ

洗濯機の処分には必ず費用が発生しますが、工夫次第で出費を減らすことが可能です。複数の業者を比較したり、状態を整えて査定額を上げたり、他の不用品とまとめて回収してもらう方法があります。
複数の業者に相見積もりを取る
洗濯機の処分を依頼する際、1社だけに見積もりを依頼すると料金が高くなるリスクがあります。そこで役立つのが複数の業者から相見積もりを取る方法です。相見積もりを取ることで、同じ条件でも業者によって数千円以上の差があることがわかりやすくなります。
また、競合がいると分かれば業者も価格を下げたり、サービスを追加してくれる可能性があります。見積もりを比較する際は、料金総額だけでなく、リサイクル料金や収集運搬費が明確に記載されているかを必ず確認してください。
電話やメールだけでなく、LINE見積もりを活用すると簡単に複数社と比較できます。結果的に、相見積もりを活用することで、相場を理解できるだけでなく、不必要な高額請求を避けられるのが大きなメリットです。
付属品や状態を整えて査定額を上げる
洗濯機を処分する際、まだ使用できる状態であれば買取の対象になる可能性があります。その際に重要なのが、付属品や全体の状態を整えることです。取扱説明書や給水ホース、排水ホース、固定ネジなどの付属品がそろっていると、査定額が上がる傾向があります。
また、外観の汚れや内部のカビを簡単に掃除しておくだけでも印象が良くなり、査定額にプラスされるケースがあります。動作確認を事前に行い、「通常通り洗濯ができる」と伝えられれば安心して取引が進みやすくなります。
特にリサイクルショップや買取業者は再販売を前提にしているため、状態が良いほど高値での引き取りが期待できます。処分費用を抑えるためには、ただ手放すのではなく、少しの手間をかけて価値を高める工夫が有効です。
他の不用品とまとめて回収してもらう
洗濯機だけを単品で回収してもらうと、収集や運搬にかかる人件費が集中しやすく、費用が高くなりがちです。そこで有効なのが、他の不用品とまとめて回収してもらう方法です。不用品回収業者の多くは「トラック積み放題プラン」などを提供しており、軽トラックや2tトラックのスペースに入る分であれば定額で回収してくれます。
例えば、洗濯機に加えてタンスや電子レンジ、ソファなどもまとめて処分することで、1点ずつ依頼するよりも1〜2万円近く安くなることもあります。引越しや大掃除のタイミングでまとめて依頼すれば、手間も減り、費用対効果が高い処分方法になります。
さらに、一度で済むためスケジュール調整の手間もなく効率的です。結果として、まとめて依頼することは節約と効率の両方を実現できる方法です。
悪徳業者を避けるための注意点

洗濯機を不用品回収に出すときは、信頼できる業者を選ぶことが重要です。悪徳業者に依頼すると高額請求や不法投棄のリスクがあるため、注意点を押さえておく必要があります。
「無料回収」をうたう業者に注意する
「無料回収」と宣伝している業者には特に注意が必要です。なぜなら、実際には搬出費や運搬費を理由に追加請求をするケースが多いからです。無料という言葉につられて依頼してしまうと、当日に「取り外し費用」や「リサイクル料」などを請求され、結果的に相場以上の支払いを強いられることがあります。
さらに悪質な場合は、回収した洗濯機を適切に処理せず不法投棄する業者も存在し、依頼者自身が責任を問われる可能性さえあります。安心して依頼するためには、必ず見積もり時点で総額を確認し、「無料」をうたう業者よりも適正料金を明示している業者を選ぶことが大切です。料金の透明性が高い業者ほど信頼性があり、後々のトラブルを回避できます。
所在地や許可の有無を確認する
業者選びでは、会社の所在地や許可の有無を必ず確認してください。信頼できる業者は公式サイトや契約書に所在地、連絡先、会社概要を明確に記載しています。逆に所在地が曖昧だったり、携帯番号しか載せていない場合は要注意です。また、不用品回収には「古物商許可」や「一般廃棄物収集運搬業の許可」といった法的な資格が関係します。
これらの許可を持たない業者に依頼すると、不法投棄や違法回収につながる恐れがあり、最終的に依頼者が責任を問われるリスクもあります。安心して利用するためには、見積もり依頼の際に「許可番号」や「資格の有無」を確認し、正規の許可業者であることを証明してもらうことが必要です。法令遵守している業者を選ぶことがトラブル防止の第一歩です。
事前見積もりや説明が明確かどうか
業者を選ぶ際には、事前見積もりや説明のわかりやすさも重要な判断基準です。信頼できる業者は、処分費用の内訳を丁寧に説明し、追加料金が発生する場合の条件まで明確に提示してくれます。反対に、見積もりを出さないまま回収に来る業者や、「作業後に計算します」といったあいまいな説明をする業者は避けるべきです。
このような業者に依頼すると、当日に想定外の高額請求をされる危険があります。事前に料金を文書やメールで提示してもらえば、後からトラブルが発生しても証拠として残せるため安心です。また、質問に対して誠実に答えてくれるかも信頼性を見極めるポイントになります。明確な見積もりと丁寧な説明を行う業者を選ぶことで、不安を解消し安心して依頼することができます。
処分前に必須の準備

洗濯機を安全に処分するためには、事前準備が欠かせません。特に水抜き作業や搬出経路の確保を怠ると、トラブルや追加費用の原因になります。安心して回収を依頼するために準備を整えましょう。
水抜きの正しい手順を確認する
洗濯機を処分する前には、水抜きを確実に行う必要があります。内部に水が残ったまま搬出すると、水漏れによる床の損傷や作業員の事故につながる危険があるからです。
水抜きの基本手順は、まず給水ホースを外して内部の水を抜きます。次に排水ホースに残った水をしっかり流し切ることが大切です。最後に洗濯槽を「脱水モード」で数分運転し、槽内部に残っている水を完全に排出します。さらに、ホース内部や洗剤投入口にも水が残っていないか確認しましょう。
この作業を行っておくと、搬出時に余計なトラブルが避けられ、業者から追加料金を求められる可能性も低くなります。作業自体は10〜15分程度で完了するため、必ず処分前に行っておくべき準備のひとつです。
搬出しやすいように設置環境を整える
洗濯機をスムーズに処分するためには、搬出経路を事前に整えておくことも重要です。特に集合住宅や狭い廊下に設置されている場合、障害物をそのままにしておくと搬出作業に時間がかかり、追加費用を請求される可能性があります。
準備としては、まず洗濯機周辺にあるランドリーラックや収納用品を片付け、作業スペースを確保します。次に搬出経路となる廊下や玄関に置かれた家具や荷物を移動させ、業者が安全に運べるようにしてください。
エレベーターがない場合は、階段の幅を確認しておくことも大切です。搬出経路が整理されていれば、作業が短時間で終わるだけでなく、壁や床を傷つけるリスクも軽減されます。処分をスムーズに進めるために、環境整備は必須の準備といえるでしょう。
まとめ
洗濯機の不用品回収には、家電リサイクル法に基づくリサイクル料金と収集運搬料金がかかるため、基本的に無料での処分は難しいのが実情です。ただし、処分方法にはいくつか選択肢があり、不用品回収業者に依頼すれば手間なく即日対応が可能で、販売店や購入店舗に頼めば安心して処分できます。
費用を抑えたい場合は、自治体や指定引取場所に自分で持ち込む方法が有効です。さらに、状態が良ければリサイクルショップやフリマアプリで売却し、処分費用を相殺できる可能性もあります。
注意すべきは悪徳業者で、無料をうたう回収や許可のない業者はトラブルの原因になりやすいため、必ず信頼性を確認しましょう。水抜きや搬出準備を整えておくこともスムーズな処分のために欠かせません。自分に合った方法を選び、安心かつ経済的に洗濯機を処分しましょう。







