風呂で孤独死が起きたら特殊清掃は必須?お風呂・浴室で起こる現実と正しい対応

お風呂や浴室で孤独死が起きた場合、「自分で掃除できるのか」「特殊清掃は本当に必要なのか」と悩まれる方は少なくありません。しかし、浴室は高温多湿という環境の影響で、遺体の腐敗や体液の流出、強い臭いが急速に広がりやすい場所です。誤った対応をすると、被害が拡大し、費用やトラブルにつながることもあります。

この記事では、風呂で孤独死が起きた際に起こる現実と、発見直後の正しい対応、特殊清掃の必要性について、初めての方にも分かりやすく解説いたします。

本記事の監修者

遺品整理士:目黒 大智


一般社団法人遺品整理士認定協会 認定遺品整理士(第 IS26076号) 年間1000件以上の不用品回収、遺品整理案件に携わる。「遺品整理・不用品回収の片付け業者 CLEAR-クリア-」代表取締役。詳しいプロフィール
目次

お風呂場の孤独死で特殊清掃が必要になる根本理由

お風呂場で孤独死が起きた場合、特殊清掃が必要になるのは感情的な理由ではなく、浴室特有の構造と環境に原因があります。浴室は高温多湿で密閉性が高く、腐敗や汚染が短期間で一気に進行します。さらに体液や汚染水が排水設備を通じて広がり、臭いや細菌が建物全体に影響する恐れもあります。ここでは、なぜお風呂場では通常清掃では対応できず、特殊清掃が不可欠なのかを根本から解説いたします。

浴室は高温多湿で腐敗が急激に進行しやすい

浴室は住宅の中でも特に高温多湿になりやすい場所です。入浴後は湿気がこもり、換気が不十分な状態が続くことも少なくありません。この環境は、遺体の腐敗を進める細菌の活動を活発にさせます。そのため、同じ日数でもリビングや寝室より、浴室の方が腐敗の進行が早くなる傾向があります。

腐敗が進むと体内でガスが発生し、体液が外へ流れ出しやすくなります。浴槽内や床に水が残っている場合、腐敗物質が水と混ざり、汚染範囲が一気に広がることもあります。気温が高い季節では、数日以内でも強い臭いが発生するケースも珍しくありません。

このような状態では、通常の掃除では安全に対応できません。腐敗の進行が早い浴室だからこそ、早期に専門業者による対応が必要になります。

体液や汚染水が排水設備へ流入する構造的リスク

お風呂場には必ず排水口が設けられており、水分が床から自然に流れる構造になっています。この構造は日常生活では便利ですが、孤独死が起きた場合には大きなリスクになります。遺体から流出した体液や汚染水は、浴槽や床にとどまらず、排水口を通じて配管内部へ流れ込む可能性があります。

配管内に汚染物が入り込むと、臭いが逆流したり、配管内部に汚れが付着したまま残ったりします。表面だけを掃除しても、配管の中に原因が残っていれば、時間が経ってから再び臭いが発生することがあります。さらに、固形化した汚染物が詰まりを起こし、水漏れや設備故障につながるケースもあります。

排水設備まで含めた処理は、一般の清掃では対応できません。構造を理解したうえで処理できる特殊清掃が必要になります。

浴槽・壁・床に臭いと汚染が定着しやすい理由

浴室に使われている素材は、一見すると水に強く清潔に見えますが、実際には臭いや汚染が定着しやすい特徴があります。タイルの目地や床の滑り止め加工部分、壁の裏側などには細かな隙間があり、そこに体液や汚染水が入り込みます。一度入り込むと、表面を洗っただけでは完全に除去できません。

また、浴槽や床下に残った水分が蒸発する過程で、腐敗臭の成分が空間全体に広がり、壁や天井に吸着します。これにより、換気や市販の消臭剤では取れない強い臭いが残ります。時間が経つほど、臭いは建材の内部にまで染み込み、簡単には消えなくなります。

この状態を放置すると、浴室だけでなく隣接する部屋にも影響が及びます。臭いと汚染が定着しやすい浴室だからこそ、専門的な除去と消臭を行う特殊清掃が不可欠です。

浴室の孤独死を自分で清掃してはいけない理由

浴室で孤独死が起きた場合、「自分で掃除すれば何とかなるのでは」と考える方もいらっしゃいます。しかし実際には、自力清掃は大きな危険と後悔を招きやすい行為です。浴室は体液や汚染水が広がりやすく、目に見えないリスクも多く潜んでいます。ここでは、なぜ浴室の孤独死現場を自分で清掃してはいけないのか、その具体的な理由を分かりやすく解説いたします。

体液や汚染水による感染症・健康被害の可能性

浴室の孤独死現場では、体液や汚染水が床や浴槽に残っていることが多く見られます。これらには、細菌やウイルスが含まれている可能性があり、素手や家庭用の手袋で触れると感染症のリスクが高まります。見た目が乾いていても、目に見えない病原菌が残っていることは珍しくありません。

また、浴室は湿度が高いため、細菌が増殖しやすい環境です。自分で清掃する際に皮膚の小さな傷や粘膜から病原菌が体内に入ると、体調不良や長期的な健康被害につながる恐れもあります。マスクやゴム手袋だけでは、十分な防護ができないケースが多いです。

特殊清掃業者は、防護服や専用装備を着用し、感染リスクを想定したうえで作業を行います。健康被害を防ぐためにも、専門知識と装備を持たない個人が対応するのは非常に危険だと言えます。

家庭用洗剤では除去できない腐敗臭の性質

浴室の孤独死現場で発生する腐敗臭は、一般的な生活臭とは性質がまったく異なります。この臭いは、遺体の腐敗過程で発生するガスや成分が原因で、非常に強く、持続性があります。家庭用洗剤や市販の消臭剤は、表面的な臭いを一時的に隠すことはできても、根本原因を取り除くことはできません。

腐敗臭の成分は、タイルの目地や床材の隙間、壁の内部などに入り込みます。そこに残ったままになると、時間が経ってから再び臭いが立ち上がることがあります。「一度きれいにしたのに、また臭う」という相談は非常に多いです。

また、複数の洗剤や薬剤を自己判断で混ぜて使用すると、有害なガスが発生する危険もあります。臭いを消そうとする行為が、かえって健康被害や事故につながることもあるため注意が必要です。腐敗臭は専門的な処理でなければ解消できません。

配管詰まりや設備破損につながる二次被害

浴室で孤独死が起きた場合、体液や汚染物は床や浴槽だけでなく、排水口から配管内部へ流れ込んでいる可能性があります。自分で清掃する際に大量の水を流すと、汚染物がさらに奥へ押し流され、配管内部に固着してしまうことがあります。その結果、詰まりや逆流が発生するケースも少なくありません。

配管内で詰まりが起きると、水が正常に流れなくなり、床への水漏れや下の階への被害につながることがあります。集合住宅では、近隣住民を巻き込んだ大きなトラブルに発展する恐れもあります。また、無理に詰まりを解消しようとして器具を使用すると、配管を破損させてしまうこともあります。

こうした二次被害が起きると、清掃費用だけでなく修理費用や補償問題まで発生します。最初から特殊清掃業者に任せていれば防げたケースも多く、結果的に大きな出費と負担につながります。設備を守る意味でも、自力清掃は避けるべきです。

発見直後に取るべき正しい対応と注意点

お風呂場で孤独死を発見した直後は、強い動揺から誤った行動を取りやすい状況です。しかし初動対応を間違えると、法的な問題や後の清掃・費用面で大きなトラブルに発展する可能性があります。大切なのは「何もしない勇気」と「正しい順番」を守ることです。ここでは、発見直後に必ず取るべき行動と、絶対に避けるべき注意点を分かりやすく解説いたします。

警察への連絡と現場検証を最優先すべき理由

浴室で遺体を発見した場合、最優先で行うべきなのは警察への連絡です。見た目で病死や事故死だと判断できる状況であっても、一般の方が死亡原因を断定することはできません。警察は事件性の有無を確認するため、現場検証を行います。この手続きは法律上も重要で、省略することはできません。

現場検証では、遺体の状態や浴室内の状況、排水口や床の様子などを確認します。これらは死亡時の状況を判断する重要な情報となるため、発見者が掃除や片付けをしてしまうと、正確な判断ができなくなります。その結果、不要な疑いをかけられたり、確認作業が長引いたりする可能性もあります。

また、警察への連絡を遅らせると、死体遺棄や証拠隠滅を疑われるリスクもゼロではありません。精神的につらい場面でも、まずは警察へ連絡し、指示に従って現場を維持することが、最も安全で正しい対応です。

浴槽の水やお湯を抜いてはいけない明確な理由

発見直後にやってしまいがちな行動の一つが、浴槽の水やお湯を抜くことです。しかし、これは絶対に避けるべき行為です。理由は、浴槽内の水が現場状況を判断する重要な要素になっているためです。水の量や濁り、状態は、警察が死亡時の状況を確認する手がかりになります。

さらに、水を抜くことで、体液や汚染物が排水口を通じて配管内部へ流れ込み、汚染を広げてしまう恐れがあります。排水管に汚染物が入り込むと、後から臭いが逆流したり、詰まりや設備故障を引き起こしたりする原因になります。

善意で水を流したつもりが、結果的に清掃範囲を広げ、費用を高額にしてしまうケースも少なくありません。警察の現場検証が終わるまでは、浴槽の水やお湯には一切触れず、現状を保つことが重要です。

特殊清掃業者へ相談する最適なタイミング

特殊清掃業者へ相談するタイミングは、「警察対応が完了した後」が基本となります。警察の現場検証と遺体の搬送が終わるまでは、清掃作業を始めることはできません。そのため、正式な現場引き渡しを受けてから、業者へ見積もりを依頼します。

ただし、事前に相談だけを行うことは問題ありません。警察対応中に状況を説明し、今後の流れや費用感を確認しておくことで、引き渡し後にスムーズに動くことができます。特に浴室の孤独死は腐敗の進行が早いため、引き渡し後は速やかな対応が重要です。

業者へ相談する際は、発見状況や経過日数、浴室の広さなどを正確に伝えましょう。写真を求められる場合もありますが、無理に撮影する必要はありません。警察対応後、早めに専門業者へ依頼することで、汚染や臭いの拡大を防ぎ、精神的な負担も軽減できます。

お風呂・浴室の特殊清掃で実際に行われる作業内容

お風呂や浴室で孤独死が起きた場合の特殊清掃は、見た目をきれいにする作業ではありません。体液や汚染物を安全に除去し、細菌や臭いの原因を根本から取り除くことが目的です。浴室は構造が複雑なため、作業は段階的かつ専門的に行われます。ここでは、実際の現場で行われる主な作業内容を分かりやすくご説明いたします。

体液・固形物・汚染物の専門的な除去工程

特殊清掃で最初に行われるのが、体液や固形物、汚染物の除去作業です。浴室では、浴槽内や床、排水口周辺に体液が残っていることが多く、これを放置すると臭いや細菌の原因になります。作業員は防護服を着用し、専用の器具と薬剤を使って、安全に汚染物を取り除きます。

汚染の程度によっては、浴槽の下や床材の内部まで確認し、必要に応じて部材を取り外すこともあります。表面だけを掃除するのではなく、臭いや汚染の原因となる部分を特定し、徹底的に除去することが重要です。また、汚染物は法律に基づいて適切に処分されます。

この工程を丁寧に行うことで、後工程の消毒や消臭の効果が大きく高まります。特殊清掃では、最初の除去作業が全体の質を左右すると言っても過言ではありません。

殺菌・消毒・害虫対策が必要になる理由

体液や汚染物を除去した後は、殺菌・消毒作業が行われます。浴室の孤独死現場には、目に見えない細菌やウイルスが残っている可能性があり、通常の掃除では安全な状態とは言えません。そのため、専用の消毒剤を使用し、床や壁、排水口周辺まで徹底的に処理します。

また、発見までに時間がかかっていた場合、ハエやウジなどの害虫が発生していることがあります。害虫は臭いや汚染を広げる原因にもなるため、駆除と再発防止対策が欠かせません。必要に応じて、薬剤散布や侵入経路の確認も行われます。

殺菌・消毒・害虫対策は、見た目では判断できない衛生面を回復させるための重要な工程です。これを省略すると、健康被害や臭いの再発につながる恐れがあります。

オゾン脱臭による臭い除去の仕組み

浴室の特殊清掃で重要な工程の一つが、オゾン脱臭による臭い除去です。腐敗臭は空気中だけでなく、壁や床、天井に吸着しており、換気や市販の消臭剤では取り除けません。オゾン脱臭は、臭いの分子そのものを分解する方法で、根本的な解消を目指します。

オゾン脱臭機は、高濃度のオゾンを発生させ、室内に行き渡らせます。オゾンは強い酸化力を持ち、腐敗臭の原因となる成分と反応して無臭化します。作業中は安全のため人が立ち入らず、時間をかけて処理が行われます。

汚染の程度によっては、複数回のオゾン処理が必要になることもあります。適切な手順で行うことで、浴室だけでなく隣接する空間の臭いも軽減できます。オゾン脱臭は、特殊清掃において仕上がりを左右する重要な工程です。

お風呂の特殊清掃にかかる費用相場と内訳

お風呂や浴室の特殊清掃費用は、現場の状況によって大きく変わります。「いくらかかるのか分からない」という不安を抱く方も多いですが、費用は作業内容に比例して決まります。浴槽内のみで済むのか、浴室全体に汚染が広がっているのか、発見までの時間がどれくらいかによって金額は変動します。ここでは、費用相場の考え方と内訳を分かりやすく解説いたします。

【状況別】浴槽内のみ・浴室全体の料金目安

お風呂の特殊清掃費用は、汚染範囲によって大きく異なります。浴槽内のみで汚染が限定的な場合、作業内容は体液除去、消毒、簡易的な消臭が中心となり、比較的費用は抑えられます。一方、浴室全体に体液や臭いが広がっている場合は、床や壁、排水口周辺まで処理が必要になり、作業工程が増えます。

浴槽内のみのケースでは、数万円から十数万円程度が目安になることが多いです。浴室全体に及ぶ場合は、消毒や消臭の範囲が広がり、20万円以上になるケースも珍しくありません。集合住宅では、近隣への配慮や徹底した消臭が求められるため、さらに費用が上がることもあります。

これらの金額はあくまで目安であり、実際の費用は現地調査によって決まります。状況別に考えることで、費用の理由を理解しやすくなります。

発見までの経過日数で費用が変わる理由

お風呂の特殊清掃では、発見までの経過日数が費用に大きく影響します。発見が早い場合、腐敗の進行が軽度で、体液や臭いの広がりも限定的なため、作業工程が少なく済みます。その結果、清掃時間や使用する薬剤が少なく、費用も抑えられます。

一方、発見が遅れると、腐敗が進行し、体液が排水口や床材内部まで浸透します。臭いも強くなり、複数回の消臭作業が必要になることがあります。このような場合、人員や作業日数が増え、費用が高くなります。

浴室は高温多湿な環境のため、他の部屋よりも進行が早い点も特徴です。同じ日数でも、浴室の方が清掃難易度が上がりやすく、結果として費用に差が出ます。経過日数は費用算定の重要な要素です。

解体やリフォームが必要になるケース

お風呂の特殊清掃では、状況によって解体やリフォームが必要になる場合があります。体液や臭いが床材の下や壁の内部、浴槽の裏側まで浸透している場合、表面的な清掃や消臭では対応できません。そのままにすると、時間が経ってから臭いが再発する可能性があります。

このようなケースでは、床材や浴槽の一部を取り外し、汚染された部材を撤去する必要があります。その後、新しい部材を取り付けるリフォーム作業が行われます。解体や交換が発生すると、特殊清掃費用とは別に工事費がかかるため、総額は大きくなります。

ただし、無理に解体を勧める業者には注意が必要です。本当に必要かどうかは現場状況によって判断されます。適切な説明を受け、納得したうえで対応することが、無駄な出費を防ぐポイントです。

賃貸物件でお風呂の孤独死が起きた場合の費用問題

賃貸物件のお風呂で孤独死が起きた場合、特殊清掃の費用を誰がどこまで負担するのかは、多くの方が悩むポイントです。感情的な問題だけでなく、契約や法律の考え方が関わるため、正しく理解していないとトラブルに発展しやすくなります。ここでは、賃貸物件特有の費用負担の考え方と、後悔しないために知っておくべき基本を分かりやすく解説いたします。

特殊清掃費用は誰が負担するのか

賃貸物件でお風呂の孤独死が発生した場合、特殊清掃費用の負担は状況によって異なります。一般的には、遺体の腐敗によって発生した体液や臭いの除去といった「特殊清掃費用」は、入居者本人や相続人が負担するケースが多いです。これは、通常の使用を超えた汚損として扱われるためです。

ただし、すべてが自動的に借主側負担になるわけではありません。契約内容や物件の状態、発見までの経過日数などによって判断が分かれることもあります。また、大家や管理会社が加入している保険で一部が補償される場合もあります。

重要なのは、清掃を始める前に費用負担について話し合うことです。後から請求内容を巡って争いになるケースも多いため、誰がどの範囲を負担するのかを事前に確認し、書面などで整理しておくことが大切です。

原状回復費用と修繕費の違い

賃貸物件の費用問題で混同されやすいのが、原状回復費用と修繕費の違いです。原状回復費用とは、退去時に部屋を元の状態に戻すための費用を指します。一方、修繕費は、建物の老朽化や通常使用による劣化を直すための費用です。

お風呂の孤独死に関連する費用のうち、体液や臭いの除去といった特殊清掃は、原状回復費用として扱われることが多いです。しかし、配管の老朽化や設備の寿命による故障まで借主側が負担する必要はありません。

この線引きが曖昧なまま話が進むと、「すべて請求された」「納得できない」というトラブルにつながります。何が孤独死による汚損で、何が通常の修繕なのかを冷静に分けて考えることが重要です。

管理会社・大家とトラブルを防ぐ対応方法

管理会社や大家とのトラブルを防ぐためには、対応の順序と伝え方が重要です。まず、警察対応が終わった後、速やかに管理会社や大家へ状況を正確に報告します。この際、感情的にならず、事実のみを簡潔に伝えることが大切です。

次に、特殊清掃が必要な理由と想定される作業内容を共有します。専門業者の見積書があれば、具体的な説明がしやすくなります。費用については、「どこまでが特殊清掃で、どこからが原状回復や修繕なのか」を一つずつ確認しましょう。

口頭だけで話を進めるのではなく、メールや書面で記録を残すことも重要です。認識の違いを防ぎ、後から言った言わないの問題を避けることができます。冷静かつ丁寧に対応することが、不要なトラブルを防ぐ最大のポイントです。

後悔しないお風呂の特殊清掃業者の選び方

お風呂場で孤独死が発生した場合、業者選びを間違えると「臭いが残った」「追加費用を請求された」といった後悔につながります。浴室は構造が特殊なため、一般的な特殊清掃とは違う知識と経験が必要です。ここでは、後からやり直しにならないために、信頼できるお風呂の特殊清掃業者を見極める具体的なポイントを分かりやすく解説いたします。

浴室・風呂の特殊清掃実績があるか

お風呂の特殊清掃で最も重要なのは、浴室特有の現場経験があるかどうかです。浴室は高温多湿で、体液や腐敗臭が排水口や壁内部まで広がりやすい場所です。そのため、居室の孤独死清掃の経験が多い業者でも、浴室対応の実績が少ない場合は十分な結果が出ないことがあります。

確認すべきポイントは、公式サイトや問い合わせ時に「浴室・風呂の特殊清掃事例」を具体的に説明できるかどうかです。作業写真や事例紹介があり、どのような工程で清掃・消臭を行ったのかを説明できる業者は信頼性が高いと言えます。

また、排水設備や浴槽解体の判断ができるかも重要です。経験豊富な業者であれば、清掃で対応できる範囲と、工事が必要なラインを明確に説明してくれます。実績の有無は、仕上がりと再発防止に直結する大切な判断材料です。

見積書の内訳と追加費用の説明が明確か

信頼できる業者かどうかは、見積書の内容を見ると分かります。良心的な業者は、作業内容ごとに金額を分けて記載し、「何にいくらかかるのか」を明確に説明します。体液除去、消毒、消臭、害虫対策などが一式表記だけでなく、内訳として示されているかが重要です。

特に注意したいのが追加費用の説明です。浴室の特殊清掃では、作業途中で解体や追加消臭が必要になる場合があります。その可能性を事前に説明し、「どのような場合に、いくら程度追加になるのか」を具体的に伝えてくれる業者は信頼できます。

逆に、「やってみないと分からない」「当日にならないと金額は出せない」といった説明しかしない業者は要注意です。納得できる説明を受けたうえで契約することが、後悔しないための基本です。

避けるべき悪質業者の共通した特徴

お風呂の特殊清掃では、精神的に不安な状況につけ込む悪質業者も存在します。代表的な特徴として、電話口で極端に安い金額を提示し、現場で高額な追加請求を行うケースがあります。「今すぐやらないと危険」「このままだと住めなくなる」と不安をあおる言い方をする業者も注意が必要です。

また、現地調査をせずに即決を迫る業者も危険です。浴室の状態は目視確認が不可欠で、見ずに正確な判断はできません。それにもかかわらず契約を急がせる場合は、利益優先の可能性があります。

さらに、作業内容や薬剤について質問しても、はっきり答えられない業者は避けるべきです。信頼できる業者は、専門用語をかみ砕いて説明し、依頼者が理解できるまで丁寧に対応します。冷静に比較し、不安を感じる点が一つでもあれば、他社にも相談することが大切です。

お風呂の特殊清掃に関するよくある質問

お風呂場で孤独死が起きた場合、初めて特殊清掃を依頼する方がほとんどです。そのため「どれくらい時間がかかるのか」「近所に知られないか」「浴槽は交換が必要か」といった不安や疑問が多く寄せられます。ここでは、実際の現場対応をもとに、よくある質問とその答えを分かりやすく解説いたします。

作業時間はどれくらいかかるのか

お風呂の特殊清掃にかかる作業時間は、現場の状況によって大きく異なります。比較的早期に発見され、汚染が浴槽内に限定されている場合は、半日から1日程度で完了することもあります。一方、発見が遅れ、体液や臭いが浴室全体や配管内部まで広がっている場合は、数日かかるケースも珍しくありません。

作業内容には、体液や汚染物の除去、洗浄、消毒、消臭、必要に応じた害虫対策などが含まれます。特にオゾン脱臭を行う場合は、薬剤の反応時間や換気時間を確保する必要があるため、工程が増える分、時間も長くなります。

正確な作業時間は、現地調査を行わなければ判断できません。そのため、信頼できる業者は事前に現場を確認し、作業日数の目安を具体的に説明します。急ぎたい場合でも、無理な短縮は仕上がりに影響するため注意が必要です。

近隣に知られずに作業してもらえるのか

近隣への配慮は、多くの依頼者が特に気にされる点です。結論から申し上げますと、配慮した形で作業を行うことは可能です。多くの特殊清掃業者は、社名や作業内容が分からない無地の車両を使用し、作業服も一般的なものを着用します。

また、搬出作業の時間帯を調整したり、必要以上に人の出入りを増やさないよう工夫することで、周囲に不審がられにくい対応が可能です。臭い対策として、作業中に消臭処理を並行して行う業者もあります。

ただし、大規模な解体やリフォームが必要な場合は、完全に気付かれずに行うことは難しくなります。その場合も、事前に管理会社や大家と相談し、近隣への説明方法を含めて対応を決めることがトラブル防止につながります。

浴槽を交換しないと臭いは消えないのか

浴槽を交換しなければ臭いが消えない、というわけではありません。臭いの原因が浴槽表面や内部の汚染であれば、専門的な洗浄と消臭作業で改善できるケースも多くあります。特に、早期発見で汚染が浅い場合は、交換せずに対応できる可能性が高いです。

一方で、長期間放置され、体液や腐敗臭が浴槽の素材内部や床下、壁内部まで浸透している場合は、清掃だけでは完全除去が難しいこともあります。この場合、浴槽の交換や一部解体を行わないと、時間が経ってから再び臭いが出る恐れがあります。

重要なのは、見た目ではなく汚染の深さです。信頼できる業者は、清掃で対応できる範囲と、交換が必要な理由を丁寧に説明します。「必ず交換が必要」と即断するのではなく、根拠を確認したうえで判断することが大切です。

まとめ

お風呂や浴室で孤独死が起きた場合、通常の清掃では対応できず、特殊清掃が必要になるケースがほとんどです。浴室は高温多湿で腐敗が進みやすく、体液や臭いが排水設備や建材に深く残りやすいため、誤った対応をすると被害が拡大します。発見時はまず警察へ連絡し、現場を保ったまま専門業者へ相談することが重要です。

費用や責任の問題、近隣への配慮も含め、正しい知識を持って行動することでトラブルを防げます。経験と実績のある特殊清掃業者に依頼し、状況に合った最善の対応を取ることが、精神的・金銭的負担を最小限に抑える大切なポイントです。

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