遺品整理の中でも、故人が写っている写真は処分が難しいものです。その量が多ければ多いほど、「どれを残すべきか」「どう処分すべきか」に頭を悩ませることでしょう。ここでは、故人の写真を処分する方法や遺品整理のポイントについて紹介します。


遺品整理で難しいのは思い出の品の扱い

遺品整理とは、故人の動産を仕分けし、適切に処分・保管を行うことです。家族とはいえ他人が故人の所持品の扱いを決めねばならないため、体力・気力とも消耗する作業となります。

なかでもいわゆる『思い出の品』は、価値の判断基準があいまいで、取り扱いが困難です。思い出の品の処分に手間がかかる理由を見てみましょう。

確認に時間がかかる

故人が大切にしている物が有価値か無価値かは、他人には判断しにくいものです。美術品や骨とう品などがあっても、来歴や詳細を知らなければ正当な評価は難しいでしょう。

遺品を仕分けるには、遺品の価値を正確に知らなければなりません。専門家等に依頼してもすぐに回答をもらえない場合、該当の遺品については処分を保留しなければならず、遺品整理が中断してしまうことになります。

処分後に後悔するケース

遺品の中に日記や人形などがあれば、こちらも処分に悩む人は多いでしょう。故人の思いを受けとる人がいればよいですが、そうでない場合は『無価値の物』として処分の対象になりえます。また、神棚、仏壇なども受け継ぐ人がいないなら、不要でしょう。

こうした物は遺品整理の一環として思い切って処分しても問題ありませんが、気持ち的にすっきりしない人は多いようです。物の価値よりも故人の思いが強いため、「本当に処分してよかったのだろうか」という後悔が後々までつきまとってしまいます。

片付けを通して気持ちを整理する

遺品整理は、遺品の整理と同様に、気持ちも整えられる作業です。故人の遺品をどうするか決める際は、故人が大切にしていた物や、親しんでいた品物に向き合わねばなりません。見覚えのある品を見るにつけ故人が思い出されるため、時には悲しくつらい作業となるでしょう。

しかし、遺品整理をしながら悲しみや寂しさに向き合えば、故人の死をきちんと受け止められるようになります。遺品整理は悲しみを一区切りし、前を向いてスタートするための1つのきっかけなのです。

写真は保管しておくべき?

故人の姿がはっきりと残る写真は、処分に困る人も多いでしょう。見るだけで思い出がよみがえるため、整理が進まなかったり捨てることに罪悪感を覚えたりしてしまいます。

数枚の写真ならよいですが、数十枚、数百枚もの写真が出てきた場合はどうすればよいのでしょうか。

気に入った物は手元に残す

写真は、気に入った物や故人を強く感じられる物だけを残すようにします。整理する際は、『風景のみ』『友人と故人』『家族と故人』など、カテゴライズすると、後の処分が容易です。

写真1枚1枚を手に取って分類していくことで、残しておきたい物とそうでない物がはっきりとわかります。よい写真だけを選りすぐり、家族や友人たちと思い出を共有しましょう。

また、不要と判断した写真を処分しにくい時は、お寺や神社に依頼すると、形見供養として『お焚き上げ』をしてもらえるところもあります。写真もしっかり供養してもらいたい人は、お付き合いのある寺社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

量が多い場合はデータ化がオススメ

写真の枚数が多い場合は、写真をデジタルデータ化し、DVDやクラウドサービスに保管しておくとよいでしょう。
写真をデジタルデータ化する方法については、自分で行う方法と業者に依頼して行う方法があります。

まず自分で行う方法としては、スマホアプリで読み込んだりスキャナーに取り込んだりする方法があります。ただし枚数が多い場合は、データ化を完了させるまでにかなりの時間がかかるかもしれません。

一方、業者に依頼する場合は、アルバムなどをまるごと業者に預けると、DVDにまとめてくれます。郵送でも受け付けてくれるため、近くに店舗が無い人も利用可能です。業者に依頼すると手間はかかりませんが、時間とお金はかかります。

デジタルデータ化でなるべくお金をかけたくない人は自分で、手間をかけたくない人は業者に依頼するとよいでしょう。

劣化を防ぐこともできる

写真をデジタルデータ化すると、写真の劣化を気にしなくてよいというメリットもあります。デジタルデータ化した後いくつかバックアップを取っておけば紛失や消失のリスクを抑えられるほか、火事や水没の心配もありません。

クラウドサービスを使ってSNSで共有すれば、いつでも、誰でもきれいな状態の写真を楽しむことができるでしょう。

残す遺品、処分する遺品の基準

故人の持ち物全てを仕分けしなければならない遺品整理では、『何を残し何を処分するか』という基準を定めなければ、いつまでたっても片付きません。

効率よく、かつ後悔なく遺品整理を終わらせるには、どのような基準で遺品を仕分ければよいのでしょうか。

故人を思い出せる物

見ただけで故人が思い出される物は、処分せずに大切に取っておきましょう。具体的には、故人の歴史が分かる写真や、直筆で記された文書類はなるべく残しておきます。

写真や文字は、見るだけで故人を思い返せる大切な思い出の品です。失えば2度と手にできないため、慎重に保管することをおすすめします。

故人が大切にしていた物

故人が大切にしていた物があるのなら、それも保管対象です。故人が好んできていた衣類や趣味でコレクションしていた物など、故人と深い結びつきがある物は、故人の思い出の品として大切に残しておきましょう。

迷ったら保留しよう

遺品の整理中に捨てるかどうか迷ったら、とりあえずは処分を保留します。保留品を入れるためのボックスを用意しておけば、あとでまとめて要・不要の判断がしやすくなるでしょう。

遺品を処分してしまうと、二度と手元には戻りません。迷いながら処分すると「処分しなければよかったかも」という思いが付きまとい、罪悪感が残る可能性があります。

遺品は安易に処分せず、じっくり時間をかけ、納得した上で処分することが重要です。

遺品整理は専門業者に依頼しよう

遺品が多かったり、どうしても遺品整理に手が付けられなかったりする時は、遺品整理専門の業者に依頼してみてはいかがでしょうか。専門業者なら遺品の扱いに関してはプロなので、故人や遺族へ配慮しながら適切に遺品を仕分けてくれます。

遺品整理を専門業者に依頼するメリットを見てみましょう。

清掃や不要物の処分も依頼できる

遺品整理業者の多くは、遺品整理だけではなく清掃や不要物処分のサービスを行っています。

賃貸物件での遺品整理の場合、原状復帰して部屋を明け渡さなければなりません。この場合、なるべく早い遺品整理と清掃が望まれるでしょう。

故人での遺品整理や清掃はどうしても時間がかかりますが、専門業者なら一連の作業がスムーズです。中にはリフォームまで手掛ける業者もいるので、物件に損傷がある場合は相談してみるとよいでしょう。

また、処分が面倒な大物家具なども、専門業者ならまとめて処分してくれます。時間がない人、遠方に住んでいる人などは業者を利用した方が負担なく遺品整理を終えられるでしょう。

無料相談や見積りも可能

遺品整理のやり方が分からなかったり整理方法に希望があったりする場合は、無料相談を利用してみましょう。相談用のフリーダイヤルを設けている会社がほとんどなので、気軽に利用できます。

また、遺品整理の金額が知りたい人も、まずは電話で相談するのが一番です。スケジュールをすり合わせて現地調査に来てくれるので、厳密な金額がわかるでしょう。

家の大きさや遺品の量などによってかかる費用は異なるため、遺品整理の概算をたてるには、業者と直接やり取りするのがベターです。

まとめ

故人の物の処分を決める遺品整理は時間がかかるものです。特に写真など思い出の品の処分は感情的に難しいため、作業は困難になるでしょう。

家族による遺品整理が困難な場合は、専門業者に頼るという方法もあります。大切な人が亡くなった後は速やかに遺品整理にとりかかり、心にも整理をつけましょう。