エアコンクリーニングの中でも「完全分解洗浄」は、通常の洗浄では落としきれない内部の汚れやカビまで徹底的に取り除ける方法として注目されています。特に、においが強い場合や、長期間使い続けて内部の状態が悪くなっているエアコンには、高い効果が期待できます。しかし、作業内容が複雑になるため料金が高く、対応できる業者が限られている点には注意が必要です。
本記事では、完全分解洗浄の特徴、メリット・デメリット、通常洗浄との違いをわかりやすく解説し、ご自身のエアコンに最適な洗浄方法を選べるように丁寧にご案内いたします。
完全分解洗浄とは?通常洗浄との違いをわかりやすく解説

完全分解洗浄は、エアコン内部のパーツを細かく取り外し、通常洗浄では届かない場所まで徹底的に洗浄する方法です。特にカビや汚れが奥まで進んでいる場合に効果を発揮し、衛生面や性能改善に大きなメリットがあります。
通常洗浄との大きな違いは「分解する部品の範囲」
完全分解洗浄と通常洗浄の最大の違いは、取り外して洗浄する部品の範囲です。通常洗浄は、前面カバーやフィルター、風向きルーバーなど基本的なパーツのみを外し、内部に高圧洗浄機を当てて汚れを落とします。一方、完全分解洗浄では、熱交換器の手前にあるドレンパンや送風ファンまで取り外して作業を行うため、より細かい部分の汚れやカビを物理的に除去できます。
特にドレンパンは湿気が溜まりやすく、カビが繁殖しやすい場所ですが、通常洗浄では取り外さないため汚れが残りやすいという欠点があります。完全分解では、こうした通常では触れない部分まで直接洗えるため、洗浄の精度が大きく向上します。
また、分解の範囲が広がることで、熱交換器のフィンの裏側や、送風ファンの羽根の根元など、空気の通り道に蓄積した汚れにも確実にアプローチできます。そのため、においの原因となる細菌やカビを根本から取り除くことができ、クリーニング後の効果が長持ちすることも特徴です。
ドレンパン・送風ファンまで取り外す高度なクリーニング
完全分解洗浄では、エアコン内部で最も汚れが溜まりやすいドレンパンと送風ファンを取り外して徹底的に洗浄します。ドレンパンは冷房運転時に出る結露水を受け止める部品で、水分と汚れが溜まりやすく、カビ繁殖の温床になりやすい箇所です。
送風ファンは空気を吹き出す役割を持つため、ホコリや黒カビが付着しやすく、においの発生源になります。通常洗浄ではこれらのパーツを取り外さず、外側から高圧洗浄するだけなので、内部の汚れがどうしても残りやすいのが実情です。完全分解洗浄では、これらのパーツを一つずつ取り外し、細部まで洗浄するため、内部にこびりついたカビや汚れを根こそぎ落とすことが可能です。
また、分解作業には専門的な技術力が必要であり、機種によっては配線や基板の位置が複雑なため、豊富な経験を持つ業者でなければ対応できません。そのため、完全分解洗浄は「高度なクリーニング」とされ、技術力の差が出やすい作業の一つです。
完全分解でしか落とせない汚れ・カビの特徴
完全分解洗浄が必要な理由は、通常の分解洗浄では落とせない「内部深部の汚れ」が存在するためです。特に、送風ファンの裏側や、ドレンパンの隅にこびりついた黒カビは、外側からの高圧洗浄では届きません。また、エアコン内部の熱交換器の奥には、細かいホコリや皮脂汚れが層のように蓄積していることがあり、これらがにおいや冷えの悪さの原因につながります。
完全分解洗浄では、ファンを取り外すことで熱交換器の裏側まで完全に露出させられるため、通常洗浄では届きにくい部分の汚れまでしっかり洗うことができます。
さらに、経年劣化により汚れが固まっている場合や、お掃除機能付きエアコンのように複雑な構造を持つ機種では、内部のケーシングに細かいカビが入り込んでいるケースもあり、このような汚れは完全分解でしか除去できません。こうした深部の汚れを確実に落とすことで、冷房効率が改善し、においが劇的になくなるため、完全分解洗浄は非常に高い効果を発揮します。
完全分解洗浄のメリット

完全分解洗浄には、通常洗浄では取り切れない汚れやカビを徹底的に除去できるという大きなメリットがあります。衛生面の改善だけでなく、においの軽減やエアコンの性能向上にもつながるため、効果の持続性が高い点も魅力です。
内部カビを根こそぎ除去して衛生状態が向上する
完全分解洗浄の大きなメリットは、エアコン内部に潜むカビを根こそぎ除去できる点にあります。通常の洗浄では取り外さない送風ファンやドレンパンは、湿気と汚れが溜まりやすく、黒カビが繁殖しやすい場所です。これらが残ったままだと、運転するたびにカビの胞子が部屋中に広がり、アレルギーやぜんそくの原因になることもあります。
完全分解洗浄では、これらのパーツをすべて取り外し、目視できるレベルまで汚れを確認しながら徹底的に洗浄します。そのため、通常洗浄ではどうしても残ってしまう奥のカビまでしっかり除去できます。
さらに、熱交換器の裏側や細いすき間の汚れにも直接アプローチでき、内部の清潔さを大幅に改善できます。衛生面を気にされる小さなお子様や高齢者がいるご家庭にとって、完全分解洗浄はより安心して空気を吸える環境づくりに役立つ方法といえます。
においの原因を根本から取り除き効果が長持ちする
エアコンの嫌なにおいは、内部で繁殖したカビや菌、そして湿気と汚れが混ざり合った「汚れの塊」が原因です。通常洗浄では、手前の汚れは落とせても、奥のカビが残ることでにおいが完全には消えないケースが多いのが現状です。
完全分解洗浄は、送風ファン・ドレンパン・熱交換器の奥まで分解して洗浄するため、においの原因そのものを物理的に取り除くことができます。その結果、クリーニング後の空気が格段にクリーンになり、スイッチを入れた瞬間の嫌なにおいも大幅に軽減されます。
また、汚れが残らないため再発しにくい点も大きなメリットです。通常洗浄に比べて効果が長く続き、半年〜1年の間はほとんどにおいが気にならないケースが多く報告されています。特に、においに敏感な方やペットがいる家庭では、完全分解洗浄の効果がより実感しやすく、室内の快適さを保つための有効な選択肢になります。
熱交換効率が改善し電気代・故障リスクを抑えられる
完全分解洗浄は、エアコンの熱交換効率を大きく改善し、結果として電気代の節約や故障リスクの低減にもつながります。エアコン内部にホコリや汚れが蓄積すると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が落ちて本来の性能を発揮できなくなります。
特に送風ファンに汚れが付着すると風量が弱くなり、設定温度に到達するまで無駄な電力を消費してしまいます。完全分解洗浄では、これらのパーツを取り外して細部まで洗浄するため、気流の通りが改善され、効率的に冷暖房できるようになります。
その結果、電気代が下がるだけでなく、エアコン本体への負荷が減るため故障しにくくなる点もメリットです。汚れによる異音や水漏れの発生も抑えられ、長期間安定して使用できる状態を維持できるようになります。特に長年使用しているエアコンほど汚れが溜まりやすいため、性能回復を目的とした完全分解洗浄は非常に効果的なメンテナンス方法といえます。
完全分解洗浄のデメリットと注意点

完全分解洗浄には多くのメリットがありますが、料金や作業時間、対応できる業者の少なさなど、依頼前に知っておくべき注意点も存在します。正しい知識を持つことで、無駄なトラブルを防ぎ、自分のエアコンに最適な洗浄方法を選ぶ判断がしやすくなります。
通常クリーニングより料金が高い理由
完全分解洗浄の料金が通常クリーニングより高くなる理由は、作業内容と必要な技術レベルが大きく異なるためです。通常のクリーニングでは、前面パネルやフィルター、カバーを外して洗浄する程度で済みますが、完全分解洗浄は送風ファンやドレンパンなども個別に取り外します。
そのため、作業工程が大幅に増え、専門的な工具や知識が必要になります。また、分解したパーツを一つずつ丁寧に洗浄し、再び組み立てるまでの工程が長いため、人件費も多くかかります。さらに、分解作業にはリスクも伴い、適切な技術を持つスタッフが対応する必要があるため、その分料金が上乗せされる仕組みです。
加えて、完全分解に対応する業者は設備投資や研修費用も必要であり、これらも価格に影響します。結果として、通常洗浄の倍近い料金になるケースもありますが、その分仕上がりの差が大きく、料金に見合った高い効果を得られる点が特徴です。
作業時間が長く専門技術が必要な背景
完全分解洗浄が長時間かかる理由は、エアコン内部の構造が複雑であり、一つひとつの部品を慎重に取り外して洗浄しなければならないためです。特にドレンパンや送風ファンは、基板や配線の奥に取り付けられていることが多く、慎重に扱わないと破損のリスクが高くなります。そのため、経験豊富な技術者が時間をかけて丁寧に作業する必要があります。また、完全分解では洗浄後の組み立てにも多くの時間が必要です。
部品の配置が少しでもズレると異音や水漏れの原因になるため、細かな調整が欠かせません。さらに、高圧洗浄機の扱いや防水養生も慎重に行う必要があり、作業の安全性を確保するための工程が多い点も時間を要する理由の一つです。
通常のエアコンクリーニングでは2時間程度で終わる作業が、完全分解洗浄では3〜4時間以上かかることも珍しくありません。こうした背景から、作業時間が長くなるだけでなく、専門性の高い技術者が対応する必要があるため、費用と時間の両面で負担が増える点に注意が必要です。
対応できる業者が少なく依頼先選びが重要
完全分解洗浄は高度な技術が必要なため、すべての業者が対応できるわけではありません。このため、依頼できる業者が限られており、慎重に選ぶことが重要です。特にお掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、分解方法を誤ると基板やモーターを損傷する恐れがあります。
そのため、経験豊富で実績を公開している業者を選ぶことが大切です。また、完全分解に対応すると宣伝している業者の中には、正式な手順を守らず危険な方法で分解するケースもあるため、必ず「作業実績」「写真付きのビフォーアフター」「口コミ」を確認する必要があります。
さらに、損害賠償保険に加入しているかどうかも重要なチェックポイントです。万が一故障が発生した場合でも、適切に補償されるかどうかで安心感が大きく変わります。対応できる業者が少ないというデメリットはありますが、正しい情報をもとに選べば、確実に高品質なクリーニングを受けられるため、依頼前のリサーチが非常に重要です。
完全分解洗浄がおすすめなエアコンの状態

完全分解洗浄は、通常のクリーニングでは取り切れない汚れや内部トラブルがあるエアコンに特に効果的です。内部パーツまで徹底的に洗浄するため、深刻なカビ・ホコリ汚れや強いにおいの改善に向いています。状態に合わせて最適な洗浄方法を選ぶ参考にしてください。
カビ・ホコリが重度に蓄積し通常洗浄で改善しなかった場合
エアコン内部にカビやホコリが重度に蓄積している場合、完全分解洗浄が最も効果的です。通常のクリーニングでは熱交換器やフィルター付近の汚れは落とせますが、送風ファンやドレンパン周辺にこびりついたカビまでは届かないことがあります。
特に長期間メンテナンスをしていないエアコンは、湿気や温度差の影響で内部にカビが繁殖しやすく、黒い斑点やホコリの固まりが深部まで入り込んでいます。このような汚れは、通常洗浄だけでは取り除くことが難しく、ニオイやアレルギー症状の原因にもなります。
完全分解洗浄では、内部パーツを細かく取り外し、高圧洗浄機を使って細部まで洗い流すため、蓄積した汚れを根本から取り除くことができます。また、洗浄後は風量の改善や冷暖房効率の向上も期待でき、快適な空気環境が戻ります。重度の汚れがある場合は、完全分解洗浄を選ぶことで、エアコンの性能を大幅に回復させられる点が大きな魅力です。
においが強く送風時に異臭が残るエアコン
エアコンをつけた瞬間に強いカビ臭や湿ったようなにおいがする場合、完全分解洗浄が適しています。このような異臭は、内部の奥深くに付着したカビや雑菌が原因であることが多く、通常洗浄では届かない箇所に汚れが蓄積している可能性があります。
特に送風ファンやドレンパンはにおいの発生源になりやすく、水分やホコリが混ざることで雑菌が繁殖し、強い臭気を放ちます。市販のスプレーや簡易クリーニングでは、表面の汚れは落とせても深部のカビまでは取りきれず、においがすぐに戻ってしまいます。
完全分解洗浄では、カビが発生しやすい部分をすべて取り外し、隅々まで洗浄するため、においの原因そのものを取り除くことができます。また、内部の水路やファンをしっかり乾燥させることで再発防止にもつながります。強いにおいが長期間続いている場合は、完全分解洗浄によって空気の清潔さが大きく改善され、快適な環境を取り戻せます。
お掃除機能付きエアコンで内部が汚れやすい場合
お掃除機能付きエアコンは便利なイメージがありますが、実は内部が汚れやすく、完全分解洗浄をおすすめするケースが多くあります。フィルターを自動で掃除するだけで、送風ファンやドレンパンまではメンテナンスできません。そのため、内部にはホコリやカビが溜まりやすく、お掃除機能があるのににおいや風量低下が起きることがよくあります。
さらに、構造が複雑なため、通常のクリーニングでは取り外せる部品が限られ、奥深い部分の汚れを落とせないことも理由の一つです。完全分解洗浄では、お掃除ロボットのユニットまで丁寧に外し、内部の汚れを徹底的に除去できます。
その結果、お掃除機能付き特有のにおい、カビの発生、風量不足が改善され、本来の性能を取り戻すことができます。特に長年使用している場合や、ペットの毛やタバコの煙などが多い環境では、内部の汚れが蓄積しやすいため、完全分解洗浄によるメンテナンスが効果的です。
通常の分解洗浄で十分なケース

エアコンの状態によっては、完全分解洗浄まで行わなくても、通常の分解洗浄で十分に性能を回復できる場合があります。使用状況が良好だったり、内部の汚れが軽度であれば、基本的な洗浄だけで問題を解決できますので、ムダな費用をかけずに適切なメンテナンスを選ぶことが大切です。
使用年数が浅くフィルター掃除を定期的に行っている場合
エアコンの使用年数が浅く、日頃からフィルター掃除をこまめに行っている場合は、通常の分解洗浄で十分なケースが多いです。フィルターはホコリや花粉をブロックする役割を持つため、ここが清潔に保たれていれば内部の汚れの進行をかなり抑えることができます。
特に設置から1〜3年程度のエアコンは、内部のパーツがまだきれいな状態であることが多く、カビ繁殖も限定的です。そのため、熱交換器とフィルター周辺の洗浄を中心とする通常分解で、風量や冷暖房効率を十分に回復できます。また、フィルター掃除を習慣化している家庭では、ホコリの侵入が少ないため、内部の湿気がこもりにくくカビの発生原因を抑えられています。
この場合、通常の分解洗浄で済ませることでコストを抑えつつ、必要なメンテナンスだけを行うことができます。完全分解洗浄はあくまで深刻な汚れに対応するもののため、このような良好な状態のエアコンには過剰な作業となる可能性があります。
におい・冷えの問題が特に出ていない場合
エアコンを使用した際にカビ臭や湿ったようなにおいがなく、冷房や暖房の効きにも問題が出ていない場合は、通常の分解洗浄で十分です。においや効きの悪さは、内部の汚れやカビが深刻であるサインであり、これらが見られないということは内部が比較的良好な状態にあると判断できます。
さらに、風量が落ちていない、運転時に異音がしないなどの状況も正常運転の指標となり、基本的な洗浄のみで問題が解決する可能性は高いです。通常の分解洗浄では、熱交換器の洗浄やフィルター・ルーバーの掃除を行うため、軽度の汚れであれば十分に性能を取り戻せます。
また、においが気にならないということは、送風ファンやドレンパンにカビが深く入り込んでいない証拠でもあり、完全分解まで実施する必要性は低いと考えられます。余計な費用をかけず、状態に見合ったメンテナンスを選ぶことが賢明です。
軽度のホコリ蓄積で完全分解の必要がない場合
エアコン内部のホコリ蓄積が軽度で、深部まで汚れが進行していない場合も、通常の分解洗浄で十分に対応できます。軽度の汚れとは、熱交換器の表面がうっすら黒ずんでいる程度や、送風口に白いホコリが少し見える程度の状態を指します。このレベルであれば、通常の分解洗浄で熱交換器やフィルター、簡易的に触れる範囲の内部をきれいにできるため、完全分解する必要がありません。
また、ホコリが軽度であるということは、湿気が少ない環境、使用頻度が低い、あるいは換気が良い部屋など、カビが発生しにくい条件で使われている可能性が高いです。このような環境では、通常洗浄だけでも十分に清潔さを維持できます。
完全分解洗浄は、ドレンパンや送風ファンまで取り外す大がかりな作業であり、深刻な汚れや強いにおいがある場合にこそ効果を発揮します。軽度のホコリしか確認できない場合は、通常の洗浄でコストを抑えながら必要なメンテナンスだけを行うことが最適です。
完全分解洗浄を依頼する前に確認すべきポイント

完全分解洗浄は高度で専門的な作業のため、依頼前の確認事項がとても重要です。料金や作業内容、業者の信頼性などを事前にチェックしておくことで、トラブルを避けながら安心して依頼できます。後悔しない選び方のポイントを整理して理解しておきましょう。
機種別の料金相場と追加料金の有無をチェック
完全分解洗浄を依頼する際は、機種別の料金相場と追加料金が発生する条件を必ず確認することが大切です。完全分解は通常のエアコンクリーニングより大掛かりな作業になるため、料金は高めの設定になっています。一般的に、壁掛けの通常タイプで20,000〜30,000円、お掃除機能付きで30,000〜45,000円、天井埋め込みタイプでは40,000〜60,000円が目安です。
ただし、型番や年式によっては分解の難易度が大きく変わり、追加料金が発生するケースもあります。特に、パーツが固着している古い機種や、ドレンパン・送風ファンの構造が複雑なモデルは作業時間が増えるため注意が必要です。
また、出張費、駐車料金、室外機洗浄などのオプション料金が別途かかる業者もあるので、事前の見積もりで総額を明確にしておくことが重要です。このように料金の内訳を理解しておくことで、思わぬ追加費用に驚くことなく、安心して依頼できます。
作業時間の目安(3〜4時間)と作業内容を確認
完全分解洗浄は細部まで丁寧に分解する作業が必要なため、作業時間が長くなる傾向があります。一般的な目安は3〜4時間ですが、パーツの状態や汚れ具合によってはさらに時間が延びるケースもあります。そのため、依頼前に作業工程と所要時間を詳しく確認しておくことが大切です。
作業内容としては、動作確認、外装カバー取り外し、ドレンパン・送風ファンの分解、高圧洗浄、部品洗浄、内部乾燥、組み立て、最終確認といった流れがあり、どこまで分解するのかを明確にすることが重要です。また、作業時間が長くなるほどエアコンが使えない時間も増えるため、冷房や暖房が必要な時期は特にスケジュール調整が必要です。
家に在宅する必要があるか、外出しても問題ないかなども業者に確認すると安心です。事前に時間と内容を把握しておくことで、当日の流れをスムーズにし、無駄な待ち時間を減らすことにもつながります。
損害賠償保険加入の有無・レビュー・実績を確認
完全分解洗浄は高度な技術を要するため、依頼先の信頼性を十分に確認することがとても重要です。まずチェックすべきなのが損害賠償保険の加入有無です。エアコンの基板破損や水漏れなど、分解作業には一定のリスクが伴うため、保険に加入している業者であれば万が一のトラブルにも対応してもらえます。
また、実際に利用した人のレビューや評価も大切な判断材料です。特に「完全分解洗浄を依頼した人の口コミ」を確認することで、技術力や対応の丁寧さが見えてきます。さらに、業者の実績数や専門資格の有無も信頼性を判断する大きな要素です。
エアコンクリーニング士や第二種電気工事士などの資格を持つスタッフが在籍している業者は、分解時のリスクに強く安心して任せられます。公式サイトに施工事例が掲載されているかどうかも重要なチェックポイントです。これらを総合的に確認することで、技術不足の業者によるトラブルを避け、安心して完全分解洗浄を任せられる業者を選べます。
完全分解洗浄を自分でやってはいけない理由

完全分解洗浄は高度な専門知識と経験が必要な作業であり、一般の方が自分で行うのは非常に危険です。誤った分解や接触は故障・事故につながる恐れがあり、メーカー保証が受けられなくなるケースもあります。安全のためにも必ずプロに依頼することが重要です。
基板・配線の破損につながるリスク
エアコンの完全分解洗浄を自分で行うと、基板や配線を破損してしまう大きなリスクがあります。エアコン内部には細い電子部品や複雑に配線された基板があり、少し強く触れただけでも断線やショートを引き起こす可能性があります。
特に、お掃除機能付きエアコンは内部構造が複雑で、ドレンパンや送風ファンの周辺にセンサーやコードが密集しているため、知識がなければ適切に取り外すことが困難です。また、基板に水がかかると故障につながり、最悪の場合はエアコンがまったく動かなくなることもあります。
プロは機種ごとの構造を理解し、どの部分をどの順番で外せば安全かを知っていますが、一般の方が同じ作業を行うのは非常に危険です。さらに、基板交換には高額な費用がかかり、場合によっては新品と同じくらいの修理費が必要になることもあります。安全とコストの両面から見ても、完全分解洗浄はプロに任せるべき作業と言えます。
感電・漏電などの重大事故の可能性
エアコンの完全分解は電気部品に触れる作業が多く、感電や漏電といった重大な事故が起こる危険があります。エアコンの内部には電源ユニット、基板、コンデンサーなど電気が通る部品が多く配置されており、電源を切っていても内部に電気が残っていることがあります。
特に、誤って裸の配線に触れる、基板に水をかけてしまうといった行為は感電のリスクを大幅に高めます。また、漏電が起きると家電だけでなく家全体のブレーカーが落ちたり、最悪の場合は火災につながる危険もあります。プロの作業者は電気工事に関する知識や、基板を濡らさないための養生技術を習得しており、事故を防ぐための手順を理解しています。
しかし、一般の方がそれらを正しく行うのは難しく、知らないうちに危険を招きかねません。自分自身や家族の安全を守るためにも、電気に関するリスクが伴う完全分解洗浄は必ず専門業者に任せる必要があります。
メーカー保証が無効になるケースがある
自分でエアコンを完全分解すると、メーカー保証が無効になる場合があるため注意が必要です。多くのメーカーは「指定外の分解や修理行為」を禁止しており、素人による分解行為は保証対象外と明記されています。内部のビスを外すだけでも“改造扱い”とみなされることがあり、故障した際にメーカー修理が受けられなくなるケースもあります。
また、分解時に基板や配線にダメージを与えた場合、それが原因の故障として判断されれば、修理費用は全額自己負担となります。さらに、保証期間内であっても、異常が発生した時点で分解した形跡があれば保証が適用されないことも多く、結果的に高額な修理費を支払うことになりかねません。
プロ業者であればメーカー構造を理解した上で必要最小限の分解を行い、保証を無効にしないよう配慮しながら作業するため安心です。このように、経済的なリスクを避けるためにも、自分で完全分解を試みることは絶対に避けるべきと言えます。
完全分解洗浄後に効果を長持ちさせる日常メンテナンス

完全分解洗浄を受けたエアコンは新品に近い状態になりますが、その効果を長持ちさせるには日常的なメンテナンスが欠かせません。フィルター掃除や内部乾燥など、簡単な習慣を取り入れるだけでカビの発生を抑え、快適な状態をより長く保つことができます。
2週間に1度のフィルター掃除で汚れを防ぐ
フィルター掃除を2週間に1度行うことで、完全分解洗浄後のきれいな状態を長く維持できます。フィルターは家庭で最も簡単にお手入れできる部分ですが、ほこりが溜まると空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが悪化するだけでなく、内部に汚れが侵入する原因にもなります。
また、フィルター詰まりが続くと運転負荷が増え、電気代が高くなることも珍しくありません。掃除方法は、フィルターを外し、掃除機で軽くほこりを吸い取ってから水洗いをするだけで十分です。乾かす際は、直射日光を避けて陰干しにするのがポイントです。
定期的にフィルターをきれいに保つことで、内部への汚れの侵入を防ぎ、完全分解洗浄の効果を最大限に引き出せます。また、フィルター掃除はアレルギー対策にも有効で、室内の空気質改善にもつながるため、小さなお子様や高齢者のいる家庭にもおすすめです。
冷房使用後の送風運転で内部を乾燥させる
冷房使用後に送風運転を行うことで、エアコン内部のカビ発生を大幅に抑えることができます。冷房運転中は、内部の熱交換器が結露し、水分が溜まりやすい状態になります。この湿気が残ったままだと、カビが繁殖する温床となり、せっかく完全分解洗浄で汚れを落とした内部が再び汚れる原因になります。
送風運転を15〜30分ほど行うだけで、内部を乾燥させカビの発生を予防できます。多くのエアコンには「内部クリーン」「乾燥運転」などの自動乾燥機能が搭載されているため、これを活用するのもおすすめです。
また、梅雨時期や湿度の高い地域では特に効果的で、においの発生を抑えるうえでも重要なメンテナンスといえます。乾燥を習慣化することで、内部の清潔さが長持ちし、次回のクリーニングまで快適な状態で使用できます。
月1回の簡易クリーニングで内部の汚れを抑える
月に1回、簡易的なお手入れを行うことでエアコン内部の汚れを抑え、完全分解洗浄の効果をより長く維持できます。簡易クリーニングとは、吹き出し口周辺やルーバーの表面を柔らかい布で拭く、水受けトレーの汚れをチェックするなど、誰でもできる軽いメンテナンスです。
これらの部分は意外とホコリが付きやすく、放置すると内部の汚れやにおいの原因につながります。また、外装カバーを乾いた布で拭くだけでも、ホコリの侵入を防ぎ、内部汚れのスピードを抑える効果があります。
さらに、月1回のお手入れを習慣づけることで、異常音やにおいといったトラブルにも早く気付け、故障を未然に防ぐことにもつながります。簡単なメンテナンスでも継続することで、完全分解洗浄で得た清潔な状態をしっかりと維持でき、快適な空気環境を長く保てます。
まとめ
完全分解洗浄は、通常のエアコンクリーニングでは落としきれない内部のカビや汚れを徹底的に除去できる高度なサービスです。特にドレンパンや送風ファンまで取り外すため、においの改善や衛生面で大きな効果が期待できます。
その一方で、料金が高く作業時間も長くなるため、エアコンの状態に合わせて通常洗浄と使い分けることが大切です。また、依頼する際は料金相場や作業内容、保険加入の有無などを事前にしっかり確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
さらに、完全分解洗浄後の状態を長持ちさせるには、フィルター掃除や送風運転など日常的なお手入れも欠かせません。正しい知識と判断でエアコンを清潔に保ち、快適で安心できる空気環境を維持していきましょう。







