ゴミ屋敷は害虫のパラダイス。発生しやすい害虫と対策法まとめ

ゴミ屋敷・汚部屋には虫が湧きやすく、住人や近隣住民への健康被害なども懸念されます。なぜ虫が発生するのか、原因や対策方法をまとめました。また、虫が発生することによるデメリットや予防方法なども紹介しています。

本記事の監修者

遺品整理士:目黒 大智


一般社団法人遺品整理士認定協会 認定遺品整理士(第 IS26076号) 年間1000件以上の不用品回収、遺品整理案件に携わる。「遺品整理・不用品回収の片付け業者 CLEAR-クリア-」代表取締役。詳しいプロフィール
目次

ゴミ屋敷や汚部屋に虫が湧く理由

ゴミ屋敷には害虫が湧きやすい環境がそろい、すぐに繁殖してしまいます。食べ物が多いだけでなく隠れる場所もたくさんあり、虫にとって過ごしやすい場所です。

きれいな部屋には虫の食べ物も少なく、隠れる場所もありません。部屋を汚くしておくと、それだけで虫が湧く原因になります。

虫が湧きやすい環境が整っている

ゴミ屋敷や汚部屋には虫が湧きやすく、すぐに大量発生してしまいます。害虫が湧きやすいのは、部屋の中に食べ物が多く隠れやすいためです。

虫はエサがたくさんあり、不衛生な場所を好みます。ゴミがたくさんあれば、中に隠れることもできるためさらに過ごしやすいでしょう。

家の中に虫が湧くのが嫌なら、とにかく片付けることが先決です。散らかったままでは虫の住処になるのは免れないでしょう。

食べ物が多い

ゴミがたくさんある部屋には、腐った物でもエサにできる虫にとって食べ物がたくさんあり、繁殖できる絶好の場所です。

食べ物のカスや生ゴミがあれば、虫は自ずと集まってきます。ゴミ屋敷のようにゴミがあふれているような場所なら、虫が大量発生してもエサに困ることはありません。

また、食品以外にも繊維や紙などをエサにしている虫も多く、食べかすだけでなく、服や紙ゴミが散らかっているだけでも発生の原因です。

不衛生で隠れる場所が多い

ゴミの中には汚物や腐った物も含まれます。不衛生な場所を好む虫は、ゴミの中を住処にしてしまうため、そのような場所が大量にあるゴミ屋敷は、隠れる場所を提供しているようなものでしょう。

ゴミで埋もれたような部屋だと、人間に見つかりにくい隙間に隠れられるので虫はどんどん増えていきます。ゴミ屋敷は虫にとっては住みやすい場所です。

特に水回りは汚くしておくと、あっという間にコバエや蚊などの虫が発生してしまい、そこで掃除に着手せずに放置すれば、虫は増える一方でしょう。

ゴミ屋敷で見かける害虫の種類と被害

ゴミ屋敷でよく見かける害虫には、ゴキブリやハエ、クモ、ダニなどがいます。

ゴキブリは不衛生な場所を好み、ハエも腐った食べ物などを好んで寄り付く虫です。クモは虫をエサにするため、虫がたくさんいるゴミ屋敷に現れます。

ゴキブリやハエ、クモなど

ゴキブリやハエ、クモなどをたくさん見かけるようになったら、本格的にゴミ埋もれてきたことを覚悟しましょう。

ゴミを捨てていても、一度住み着いた虫は簡単にはいなくなることはなく、水回りが汚れていたり食品の袋を開けっ放しにしていたりするような家では、ますます増えていくでしょう。

ゴキブリやハエは汚い場所を歩き回るため、虫の体にもさまざまな雑菌がついています。

クモの中には毒を持つ種類もいるため、刺されると炎症を起こしてしまいます。見かけるようになったら、早めの対策が大切です。

代表的なゴキブリやクモなどの害虫は、大量に発生してしまうと、毎日のように気持ちの悪い虫に遭遇します。気分が悪くなるだけでなく、食品や洋服、紙などが食害にあうこともあるでしょう。

害虫による健康被害

害虫が発生すると、健康被害も発生します。特にゴキブリやダニなどは、皮膚病や呼吸疾患などアレルギーの原因です。

小さい虫の死骸やフンなどとホコリはアレルゲンになりやすく吸い込んでしまうと、呼吸器トラブルにもつながります。ダニは目に見えないため、清潔に保つしか予防法はありません。

ゴキブリのように、大量発生するまで人間の前に姿を現さない虫は、気が付かない間に家中を歩き回り、不衛生な環境を作り出している可能性があります。

掃除をして繁殖しにくい状況を作れば、被害も軽減します。アレルギーや虫さされなどトラブルが起きる前に対策しましょう。

近所の衛生状況も悪化

虫が発生すると、虫を食べるためにネズミや鳥も集まります。ネズミは悪い菌を運んでくることで知られ、食中毒や病気の原因になります。

鳥が集まってきた場合も、周囲にフンをするなど景観も悪くなります。また、カラスなどがゴミを漁って撒き散らすなど、周囲に被害が広がりやすいでしょう。

害虫やネズミ、鳥の害

害虫による被害はアレルギーや虫さされなどがありますが、ゴミ屋敷では虫を食べるネズミや鳥による被害も増加します。

食べかすなどにつられてやってくる害獣・害鳥もおり、虫だけでなくさまざまな生き物によるトラブルが増加するでしょう。

ネズミは菌による病気の恐れや、噛みつかれることによる直接的な被害もあり危険です。鳥はフン害や鳴き声による騒音、ゴミを漁って広げるなどが考えられ、周囲の住民からも苦情が来る可能性があります。

悪臭やガス

虫が好む環境では、ゴミのニオイが立ち込めています。また、腐った食べ物からはガスも発生します。ネズミや鳥などが集まれば、フン尿のニオイも追加され、よけいに悪臭がひどくなるでしょう。

キッチンや浴室などを掃除していなければ、腐った水やヘドロのニオイなどもします。

ニオイはゴミ屋敷の中だけでなく周辺にも広がるため、近隣の住民にも深刻な状況になります。虫対策も大切ですが、根本的な原因を絶つことを考える必要があるでしょう。

害虫の発生を防ぐ方法

害虫の発生を防ぐには、まず虫の駆除が基本です。虫が隠れられないよう掃除をすることは大切ですが、まずは今いる虫を駆除しましょう。

虫がいなくなった後は、掃除を定期的に行います。外部から入れないように対策すれば、虫の大量発生を抑えられるでしょう。

家の中の害虫を駆除

ゴミ屋敷の中は、ゴキブリやハエなど代表的な害虫の住処です。中には、見たことがないような虫も発生しているでしょう。

自力で駆除するなら、まずは燻煙剤やスプレーを複数個用意して、掃除に取り掛かる前日までにできるだけ虫を減らしておきます。掃除をするたびに虫に煩わされると、片付けもなかなか進みません。ここで見える虫だけでも駆除しておくことが重要です。

業者に依頼するなら、さらに強力な薬剤が利用できます。もし害虫が多すぎて対処できないなら、プロに任せることも検討しましょう。

こまめな掃除で清潔を保つ

ゴミを溜めずにこまめに掃除をしていれば、虫のエサもなくなります。エサのない場所に虫は居着きにくいでしょう。人間が食べるものだけでなく、ホコリや布類なども虫のエサになります。

掃除機をかけて、洋服は出しっぱなしにしないですぐにしまう、紙ゴミなどは定期的に片付けるなど溜めないようにすることも大切です。

外部からの侵入対策

きれいに掃除をしていても、実は虫の大半は外から侵入してくるのです。家の中は外に比べて温度も一定に保たれ、虫にとっても暮らしやすい環境です。

玄関や窓など、虫が入ってきそうな場所に設置式の殺虫剤を置き、侵入経路を塞ぎます。排水口など、外部とつながる場所も侵入しないよう、定期的に掃除をします。

人が住む以上、密閉することはできないので、できるだけ虫が入ってこられない環境を作る努力も必要でしょう。

まとめ

ゴミ屋敷には、虫が発生することがあります。ゴミを溜めると不衛生な環境になり、虫のエサや隠れる場所が増えることが理由です。

代表的なものはゴキブリやハエですが、それ以外にもさまざまな虫や、状況によっては害獣も集まります。虫や害獣が発生すると健康上のリスクもあり、危険です。

駆除は市販の薬剤でも可能ですが、専門業者に任せれば退治から虫対策まですべてを依頼できます。対策後は掃除をしてきれいに保ち、虫を駆除することも検討しましょう。

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